12話 遊園地2 ページ12
「…何乗る？」
「僕は何でもいいよー。Aは何が良い？」
「別になんでもー？」
修哉はキョロキョロと周りを見渡した。
「あ、あれは？あのジェットコースター！」
見れば、いかにもスリルがありそうなジェットコースターがそびえ立っていた。
「無理無理無理！絶叫とかマジで無理！」
「えぇー、乗ろうよー。」
「無理ぃー！修哉だけで行けばぁー！」
絶叫系、特にジェットコースターは私の最も苦手な乗り物。
「しょうがないなぁー。そしたらあれね？」
「あれって？」
「『絶望の城』。」
修哉が指差す先には…
「お化け屋敷！？ねぇほんと無理だってー！」
「どっちか二択。お化け屋敷かジェットコースターか。」
「…ジェットコースター。」
ー十数分後ー
「修哉のばかぁ！めっちゃ怖かったし！」
私は多分、プルプルと震えている。もうあれは、速いなんてものじゃないくらいに速かった。
「くくっ…いやぁ、ごめんごめん…あはは…Aが可愛いからさ…くくくっ！」
「わ、笑わないでよ！」
最悪。本当に最悪。だって、ジェットコースターが落ちている時、怖すぎて修哉の手を握ってしまったから。
「はあ、笑った笑った。次はどこ行く？」
「もう修哉ほんっと嫌い！……アイスが食べたい。」
「あぁはいはい、なんだっけ？期間限定の…」
「夢のトロピカルマンゴーアイス。」
「了解ー！ほら、おごってあげるから、機嫌直してよ！」
「にしても暑っ！」
やっぱりまだ夏だ。日差しは容赦ない。
「てゆーかテーマパークとかって、無駄に物が高くない？」
「おごるって言ったの修哉でしょ？」
「まあそうだけど…」
うん。それにしてもこのアイス、美味しい。
「A、アイス溢れるよ？」
「うわっ。危なかった。ありがと。」
そんな会話をしていた時。
「あれ？Aちゃん！」
声を掛けてきたのは、隣のクラスの友達。
「あ、
「従兄弟と遊びに来てるんだー。」
「友達？」
修哉がアイスのコーンをかじりながら私を横目に見る。
「あ、うん。隣のクラスの。」
「えっと、鹿野くんだっけ？春野千波です。」
「うん。よろしく。」
うわ、出た。修哉のスマイル。あれは(私以外の)女の子にしか見せない。
「えーっと、そろそろ戻らないと。Aちゃん、またね！」
「…仲良いの？」
「中学で委員会が一緒だったの。」
「ふうん。」
千波ちゃんはモブです。出てもあと1回？
字数……
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 5人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はむかつ(プロフ) - 小遥さん» うわああ！コメントありがとうございます！すみません！気がつきませんでした！今ちょっと期末テスト前であれなのですが、テストが終わったらバリバリ書かせて頂きます！ (2016年2月9日 18時) (
レス) id: 878a3a8115 (このIDを非表示/違反報告)
小遥 - 面白いです！続き気になるので頑張って下さい！！ (2016年1月23日 23時) (レス) id: 54435abd29 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はむかつ | 作成日時：2016年1月7日 19時
