［続編］無気力な彼に宣戦布告されちゃいました【赤葦京治】

episode.16 ページ19

新しい一日が始まる





いつものように学校へ行き、席に着く




隣には既に京治が座っていた



いつもならここで挨拶をするけど


昨日の今日だ


なんというか少し気まずい…






話しかけるタイミングを逃す





挨拶しなかったのなんていつぶりだろう



私からする時もあれば、京治からしてくれる時もあって
それが当たり前になってた






いやいや、気にするな



覚悟決めたんだから



私も早くこの気持ちは忘れよう。











「神田さーん、ちょっといい？」




やっぱり来たか、





長谷川さんに呼ばれる

まあ予想通りですわな




でも、大丈夫

もう京治とは何も無いんだから堂々といこう











「ねえ、昨日の話本当？本当に赤葦くんと日曜一緒にいたの？」



『うん、そうだよ』




「なんで？赤葦くんには近づかないでって言ったよね？」



『何でって言われても…』



「まさか付き合ってたりしてないよね？」



『昨日も言ったじゃん、付き合ってないよ』




「じゃあ赤葦くんに付きまとうのやめなよ！昨日みたいに誤解されたら赤葦くんに迷惑じゃん」




『分かってるよ、』



「この前私が教えてあげたじゃん！神田さんじゃ赤葦くんに釣り合わないって」



『だから分かってるって』



「分かってるって？」









『私もう京治のこと好きじゃないから』



「え？」



『京治と自分が釣り合わないとかそういうこともよく分かったし、付き合いたいとか思ってない。』





「なにそれ、ほんとー？」













『だから本当に好きじゃないって！京治のこととか何とも思ってないから！』



















「やっぱりそうだったんだ」













『え…』





待って、この声…





『京治…』







今の聞かれた…？





いや、聞かれてたとしても

丁度いいじゃん









「そういうことだったんだね」







待って違うよ、

違う




好きじゃないわけない


大好き







今すぐにでもそう言いたかったが、必死でその言葉を閉じ込める






「赤葦くんも聞いてたでしょ？何とも思ってないとか言ってたしこれ以上仲良くするのやめなよ〜」















「うん、でも」



















「やめるべきなのは長谷川さんの方じゃない？」













『え…？』







京治？




どういうこと、、？

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