第三話 ページ5
柊「そっか」
少し、圧があるくらいだ。そこまで怖くない。そう思いながらも、
『すみません､､､。』
謝罪はする。これでも、悪い事だとは思ってんだ。
柊「あれ？甲斐達は？」
そんなことを言っていたら、甲斐達が間に合った〜とか言いながら入ってきた。
『間に合ってねぇっての､､､。(ﾎﾞｿ』
柊「間に合ってない、遅刻だよ」
須永「おいぶっきー、多めに見ろって！」
そう言いながら、須永が、柊先生の躰を蹴飛ばす。善いのか？でも幸い、先生は受け身をとっていたらしい。そして、先生は、みんなに語りかけるような口調で、
柊「今日は、皆さんに、大切なお知らせがあります。」
なんて言うから、俺は、少し、嫌な予感というものがした。
『真逆､､､。』
柊「今から皆さんには、“人質”になってもらいます」
そしたら、しんと静まり返る教室。そして、みんなは、顔を見合わせて、くすくすと笑い出す。まぁ、そりゃそうだろ。だって、不思議な話なんだから。俺も、普通の人ならば、この話を笑ってた。“普通の人なら”だが。でも、先生の瞳は本気だったから。
宇佐美「ぶっきースベっちゃったねー！」
水越「卒業前だからって浮かれちゃったんだよね？いいよいいよ、そういうぶっきー嫌いじゃないよ」
フュー、と周りを盛り上げる男子。
諏訪「ねぇもしかしてさ〜、卒業に関わる大事なことってこれ？この為に全員出席するよう呼び掛けたの？」
確かに、先生がこんなことする動機とは一体なんだ？まぁ、俺には関係ないことだが､､､。
甲斐「んだよ、こんなことなら家で寝とけりゃよかった､､､。」
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作者名：十六夜紅葉 | 作者ホームページ：http://yuuha0421
作成日時：2023年3月3日 21時
