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第十九話 ページ21

『、、手前等に、茅野のこと、どうこう言える資格、あるわけねぇだろ。、、、いや、1番言えないのは、俺か、、、。俺、俺は、、、。助けられなかった(人殺しだ)から。』

シーンと静まり返る。俺は、俯いてしまった。伝わったのか。、、、それは、わからねぇ。

柊「え?お前ら、中原以外反論無しか?皆、茅野が死ねばいいって思ってるのか?」


先生は微かに目を見開いて言った。だが、誰もそれに答える者はいない。すると先生は口角を上げ、歪んだ顔で笑い出した。

柊「はは、はははははは!!アハハハハハハハ!!!」

何度も何度も黒板を叩いて。何度も何度も教卓を叩いて。

そんな姿に少しだけ背中がゾクリとする。先生は息を大きく吸い込んだ。


柊「お前ら、


揃いも揃ってクズだなぁ!!自分が助かれば他人がどうなっても構わない?イカれてるねぇ、、、、、、。モラルの欠如!アンデンティティの拡散!!要は中身が空っぽなんだよ!!」

中身が空っぽ、、、か。確かにそうだ、俺達は人の気持ちを考えることのできない、人形だ。

柊「お前らはさっきの茅野を見ても何も思わなかったのか?景山の死から目を背けていた自分を奮い立たせて向き合おうとした茅野を見ても!そして、茅野を庇い、お前らに訴えかける中原を見ても!何も、思わなかったのか、、、、、、、、、?」

これは授業だ。間違った道を進んできた人達への授業だ。

柊「過去の自分が、今の自分を作る!だから過去から逃げている、お前も、お前も、お前も!!極めて幼稚な餓鬼のまま成長が止まってるわけだ。そんな奴らが、一体何から卒業するんだよ、、、、、、!」

宇佐美さん、諏訪さん、甲斐。この3人を指差したということは、これに大きく関与しているのだろう。

柊「良いか?聞け!何故、景山澪奈は死ななければならなかったのか!これから、彼女の生き様を通して、お前らの考えが如何に脆く、弱いものなのか!思い知らせてやる、、、、、、。」

中尾「ふざけんじゃねぇ、、、、、、。ふざけんじゃねえよ、、、、、、!」

中尾がまた殴りかかるがそれは虚しく胸倉を掴まれ止められる。

柊「そして、変わるんだ。悪意に塗れたナイフで、穢れなき弱者を傷つけないように!変わるんだよ、、、!」

先生の目から涙がこぼれ落ちる。
それは、悲しさだ。それは、怒りだ。

それは____

柊「変わってくれ、、、!」


























祈りだ

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作者名:十六夜紅葉 | 作者ホームページ:http://yuuha0421  
作成日時:2023年3月3日 21時

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