第十四話 ページ16
茅野「皆が澪奈を避けるようになって、まるで空気みたいに無視するようになって、かわいそうだった。で、でも、中原くんは違った」
こちらを振り返った茅野さんと目が合う。違うって、何がだよ?俺は、結局何も___。
茅野「中原くんはしっかりと澪奈と向き合った、、、。澪奈を信じてた。ちゃんと。そんな中原くんも、皆無視するようになった」
何言ってるんだ、向き合うなんて、信じるなんて、当たり前だろ。だって、あいつは、此処で、俺のたった1人の友達だったのだから。その意見を否定するかのように声が上がる。
諏訪「ちょっと待ってよ!私は別に、、、、、、。」
柊「それで茅野!お前はどうした?」
柊先生は問い掛ける。。真っ直ぐに、一途に。光を、希望を宿した目で
茅野「手紙を貰いました、澪奈から」
こんな時代に手紙?珍しいな。
茅野「【私とさくらは違う
プロレスネタとか全然わからないし
ずっと合わないと思ってた
だから二度と話しかけないで
さくらとは友達になれない】
やっぱり澪奈と私じゃ釣り合わないんだって、だから私も澪奈を無視するようになりました。それと、中原くんのことも、無視するようになった。最低です。澪奈はきっとそれが辛くて、、、、、、。」
あぁ、無視か。されてたな。そういえば。そもそも、あまり俺から話しかけたことないけど。その意見を、自分たちが攻められているような意見をぶつけられて、苛ついたのか、宇佐美さんが、声を上げた。どこまでも愚かだな。
宇佐美「何それ?それじゃまるでうちらが自 殺の引き金ひいたみたいじゃん!え?何?うちらを主犯にしてぶっきーに裁いてもらいたいの?」
と。
『間違ってねぇと思うけどな、、、。みんな共犯みてぇなもんじゃん。』
そう呟く。そしたら、皆んなが一斉に俺の方を見た。そして、そいつらの瞳は、不満に染まっていた。言いたいことすら言えねぇのかよ。お前等、何の役にも立たねぇな。
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作者名:十六夜紅葉 | 作者ホームページ:http://yuuha0421
作成日時:2023年3月3日 21時