【募集企画】東方幻想記録物語 19巻 (ページ14)

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第六戦：幻想郷史上最大最強の能力剣城ページ14

「大償『贖罪』」

眼帯が取られたゼロの眼が剣城を睨む。
その瞬間、剣城に想像を絶する痛みが襲い掛かった。

「ぐううううううううううううっ！！！」
「－私が今まで殺してきた奴全員の痛みを経験させる…。残念だが、お前は私を超えられない。」

思わずうずくまり過呼吸になる剣城。

(…まだ…だ…！俺は…強くなるんだ…！諦めてたまるかああああああああああ！)

プッツ～ン！！

頭の中で何かが弾け、脳内がクリアになる感覚－
その感覚と共に、体中を襲っていた激しい痛みが少し和らいだ…気がした。

「はあ…はあ…。」

剣城は、傘を支えにしながらもゆっくりと立ち上がる

「な…！！」

信じられないなどといった表情で剣城を見るゼロ。

「何故だ…何故これを喰らって立っていられる…！」
「それは俺の…幻想郷史上最大最強の能力のおかげだ…。」
「『幻想郷史上最大最強の能力』…！？」

「…例え相手がどんな奴でも…例えどんな攻撃を喰らっても…"絶対に諦めねえド根性"だ。」

そう言い、剣城は傘を銃を撃つような形で構え、それに霊力をチャージした。

「もし超えられない壁なら…俺はそれをぶっ壊して貫く！もしそれが宿命であっても、最後まで俺は戦う！それが俺の…いや…！」

剣城は、舞依と戦っていた幽香の事を思い出して叫んだ。

「俺たちの戦いだ！」

(幽香…お前の技使うぜ…！)
「これで終わりだ！」

「烈風『マスタースパーク』!!!」

傘の先端から緑色の極太ビームがほどばしる。
そのビームはゼロに直撃し、爆発した。
その瞬間、剣城を襲っていた痛みは引き、爆発跡には地面に倒れたゼロが居た。

「…切り札を破られては…もう…。」
「…お前の敗因はたった一つだ…たった一つのシンプルな答えだ。」

剣城はゼロに向けていた傘を下ろしながら言った。

「お前は俺を、燃えさせた。」

勝者のアナウンスが響いたのは、その直後だった。

二回戦第六試合勝者-風原剣城。

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幻想郷史上最大最強の能力(剣城の主観)の元ネタはNA〇UTOの忍連合軍の術です。

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