2人の道 ページ4
〜Aside〜
「〜〜〜。」
と、夜がルビーにしか聞こえない声で何か言っていた。そしたら
「そっかぁ、色々あったんだ」
と、ルビーが言ってきた。えっ、なんで急に?そう思いつつ、何か夜が言ったんだろうと推測する。
「うんまぁ色々」
『そうだね、人の闇について色々、ね。』
「ま、まぁ、そんな感じだな。」
と、夜は曖昧に微笑んでいた。僕はそれを少し見つめていた。そしたら、ルビーが、
「夜とAで組むんなら多分モテるよねぇ、ファンいっぱいできそう。」
と、瞳を輝かせて笑った。
『そうかな?まぁ、夜とだし、できるかもね』
と、僕もつられて笑う。そしたら、夜も驚いた表情をして、
「うんまぁ、できるかもな。母さんみたいには、なれなくても・・・。」
と、微笑みを浮かべる。
『夜、出来るよ。僕と君なら。なんでもできる。』
と、笑ってみせる。そしたら、夜も釣られたかのように、少し自信ありげな笑みを浮かべて、
「そうだな、俺らなら、できるよな。」
と、言った。僕は、しっかり、力強く頷いてみせる。そうだよ、僕たち“双黒”は、最強の2人組だよ?なんでも、やってみせる。じゃなくちゃ、ダメな気がする。そう思いつつ、これだけは言おうと、夜の方に行って、夜の耳元で言う。
『僕たち双黒は、最強の2人組なんだ』
と。そしたら、夜も笑って、
「だな」
と、返ってきた。この瞬間が、2人の道が決まった瞬間だったと言っても過言ではない。
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作者名:十六夜紅葉 | 作者ホームページ:http://yuuha0421
作成日時:2023年7月1日 13時