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名前の由来 ページ3

〜夜side〜

俺たち2人で・・・組むとするなら、そう思って、

「『双黒』」

と言えば、彼奴(太宰)と被った。へー、彼奴もそう思ってたんだ。そんなことを考える。

「ふーん、なんて、書くの?」

「双つの黒って書く。」

『そーそー、双つの黒で、“双黒”』

「なんでー?」

純粋だな、ルビーって。

「なんで、か。なんで、だろうね。・・・・・・強いて言うなら前世にそう呼ばれて居たから、かな。」

「ふーん」

あんまり此奴前世の話興味なさそうだよな。まぁ俺的にはそっちの方がいいんだけどさ。

『・・・・・・“双黒”の由来なんて、知らねぇ方がいいし。』

とだけ、ルビーに言った。

「そっかぁ、色々あったんだ」

と、ルビー。

『うんまぁ色々』

「そうだね、人の闇について色々、ね。」

『ま、まぁ、そんな感じだな。』

と、曖昧に笑った。

〜ルビーside〜

上のお兄ちゃん2人は幼い時から、人と違う気がしてた。なんて、言うんだろう。何処か諦めてしまっているような、失望?しているような、そんな影を落としている瞳を持っていたんだ。転生者だって知った時はびっくりしたけど、納得もした。だって、そうじゃなきゃ、そんな瞳をしないから。

“お兄ちゃん達は何があったの?”

なんて、聞けなかった。だからさ、

「そっかぁ、色々あったんだ」

としか、言えなかった。そしたら、お兄ちゃん達は曖昧に微笑んでいた。

2人の道→←双黒



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作者名:十六夜紅葉 | 作者ホームページ:http://yuuha0421  
作成日時:2023年7月1日 13時

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