第五話 ページ7
『ふぅん、ポートマフィアって情報回るの早いんだねぇ』
そんなことを、ふっと呟くと、
「手前は黙ってろ、優羽。」
と、キレられました。なんでさ。
『いいじゃーん。どーせさ、お兄ちゃんがキレてあの男の子に煽られるだけだもん。ふふふっ』
「・・・・・・ったく、可愛げのねぇ奴だな」
『あっそ、ならいいよ?もう二度とお兄ちゃんのとこになんか戻らないから』
「・・・・・・・・・・・・すまねぇ」
『判れば善いのよ。判れば』
そして、ふっと、鼻で笑ってやる。そしたら、お兄ちゃんに目線を逸らされました。非道いなぁ。
『あ・・・・・・・・・。っていうかさぁ、僕そこまで有名じゃないの?残念だなぁ・・・・・・。・・・お兄ちゃんは有名なのにさぁ。だって、マフィアの君達が、僕のこと知らないんだもんねぇ、ショックだなぁ。』
と、少し微笑んで云った。っていうか、本当に何で僕も有名じゃないのさぁ。異能力使ってないから?非道くない?え、なに?異能力ないとでも?んなわけねぇだろ巫山戯んなよ。
「あのっさぁ、お前が、表に出たら困るだろ」
と、お兄ちゃんにツッコまれた。けど僕は、
『・・・意味判んない。お兄ちゃんはさ、有名なのにさ、僕もお兄ちゃんの妹なのにさ・・・・・・。なんでだろ。意味判んないよ。』
「・・・・・・・・・知らねぇよ。」
お兄ちゃんは、少し困ったように微笑んで、僕の頭を撫でた。・・・なんで、そんな表情するのさ。
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作者名:十六夜紅葉×山吹 x他2人 | 作者ホームページ:http://yuuha0421
作成日時:2023年6月15日 20時