【文豪ストレイドッグス】双黒組の妹ー青の時代 出会い編ー【合作】

幕間 ページ46

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───以上が、マフィア幹部中原中也、マフィア準幹部中原優羽及び元マフィア幹部太宰治、元マフィア準幹部太宰佑子が組織へ加入する時に起こった事件の全容である。


その後、ポートマフィアは森という新首領の許で大幅に力を伸ばした。経済基盤を確立し、政府と巧みな共生関係を築いて、司法機関が手を出しにくい体制を作り上げた。


何よりも大きかったのが一年後に起きたかの大災禍ーー横浜の全ての非合法組織を巻き込んだ超巨大抗争、通称『龍頭抗争』である。


横浜黒社会史上最悪とも云われるこの抗争を、ポートマフィアは最小限の被害で乗り切った。それによって疲弊した黒社会の中でマフィアは相対的に版図を広げ、現在の盤石なる支配体制の基礎を築いた。


尚ーーそれに前後して、目覚ましい活躍によって組織に貢献した中也、優羽は、予告されていた幹部就任よりもはるかに早く、蘭堂の遺した資料を閲覧する機会に恵まれた。


彼らの正体の真相、そして消滅した研究施設における陰謀ーーそれらを暴く過程にまつわる太宰兄妹、中原兄妹の活躍については別途報告書を提出する。


以上が『荒覇吐事件』の全容にまつわる報告書である。
この報告書は内務省・第玖番機密資料室の管轄とし、許可なき者の閲覧、及び持出を固く禁ずる

以上




資料番号：伊 - 40 - 90 - 丙
＜荒覇吐事件ニ於ケル、ポートマフィア異能者ノ活動顛末＞
報告者：
内務省異能特務課・参事官補佐 坂口安吾

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