第十三話 ページ15
『・・・・・・はぁ、これだから戦闘狂は嫌なんだよ全く』
と、僕はため息を漏らす。・・・・・・なんでこうもうちのお兄ちゃんは感情的になりやすいのやら・・・・・・。
『ま、いいや。お兄ちゃん、いいでしょ?協力してあげよーよ。』
と、少しあざとく笑って見せる。
「・・・・・・」
お兄ちゃんは、黙ったままだ。・・・・・・如何したらいいのさこれ。・・・・・・そんなこんなで、情報交換はしたらしい。
「その爆発で出来たのが、」
「あの擂鉢街という訳か。太宰君、どう思う?」
「恐らく、僕達の知らない異能力が使われたんだ。
もしさっきの映像が偽装じゃなかったら、僕達は終わりだね。」
「やれやれ。・・・太宰君、君に指令を出す。今日の映像と同じ事を先代派の前でやられる前に、犯人を見つける事。いいね?」
「時間が無さそうだけどそれ僕1人でやるの?」
「1人じゃないよ、佑子ちゃんだって居るし。其処の中也君と優羽ちゃんにも手伝って貰いなさい。」
「あぁ!?」
『お兄ちゃん、喧嘩腰やめて』
「・・・・・・」
「嫌だよ絶対!あの子とユウは、善いとして、何でこんな奴と一緒にやらなくちゃならないのさ!」
『・・・・・・ダメじゃんこの2人。相性善いけど・・・』
そして、兄2人?が喧嘩し始めたのをぼーっと見つめていた。え、僕は止めないよ。なんで止めないといけないのさ。そんなこんなで、一緒にやることに。でもその前に、と、太宰兄妹の前に出る。
『ほんっとに、うちの兄がすみませんでした!』
で、土下座する。本当にごめんなさい、うちのお兄ちゃんが・・・あんな性格で。と、内心思いながら。
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作者名:十六夜紅葉×山吹 x他2人 | 作者ホームページ:http://yuuha0421
作成日時:2023年6月15日 20時