告白 ページ6
判ってるんだ、気持ちを止められないことも。
判ってるんだ、悪気はないってことも。
だからかな、余計に息が詰まる。
余計に、胸が詰まるんだ。そして、胸が痛いんだ。
『・・・いっそ、鏡花ちゃんが敦くんのこと好きだったら』
諦めれたのに。と、ここまで紡ぎ、ため息を漏らした。
『・・・それで、本当に諦めれたなんて、わからないのに』
もし、とかの話をしたら、私が惨めになるだけだ。
これならもういっそ、
『・・・告白、しちゃおうかな』
そんなことを呟いた。そんな勇気はあまりないけど、
壊れたら・・・って思ったら怖いけど、
でも、このままじゃ、ダメな気がするんだ。
だからちゃんと、ケジメをつけよう。
『・・・無理だって、判ってるけど・・・』
隠し事をしない、って敦くんは云ってくれたから。・・・私だけ、隠し事はダメだと思う。
そして、昼休みに、敦くんを呼び出す。
「・・・Aちゃんどうしたの?」
『あのね、私、好きな人がいて・・・』
「?・・・そうなんだ。」
『えっと、私、敦くんのことが、好きなの』
「え?」
敦くんは固まった。そして時間が停止する。
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作者名:朝宮藍良 | 作者ホームページ:http://yuuha0421
作成日時:2023年10月14日 20時