第十五話 ページ17
そして、そのあと、オレは外に出た。・・・ずっと待ってる・・・か。
『・・・判ってるよ、オレがどれだけ願っても、光には拒まれるってこと・・・』
もう、いっそのこと、
『・・・決めたんだ。』
光に行くって。決めちゃったから。
『・・・・・・っ、ごめんね・・・』
ごめんね、なんて云ったけれど、ごめんねなんて、思えるのかな。
本当に思ってるのかな。判んないよ。オレ、
オレ自身の気持ちなんて、判んない。
『・・・眩しいな』
なんて、呟いてしまった。眩しいよ。
治も、オレと同じ闇からの人なのに、もう光に染まってる。
・・・オレはさ、きっと、
・・・苦しい・・・。
『・・・・・・・・・』
無言になってしまった。ほんの少しだけ、あっち側に行く選択肢を残しておこう。
『・・・はぁ』
ため息がこぼれた。・・・にしても、泉鏡花ちゃんも、
・・・そう比べて、オレは・・・・・・?オレは・・・向いてるの?染まれるの・・・?
答えはきっと_____。
『・・・・・・・・・・・・』
きっと、きっと、
『・・・れん・・・ねぇ』
こんな中途半端なオレでも、_____?
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