第十四話 ページ16
『まぁ、いいや。
好かれても、嫌われても、何れおれは死んじゃうからね〜
それに今回、此処に来たのは只のお遊びだからね〜』
『そうだぁ〜一つだけ
君がどれだけ望んでも俺らは光の元にはいけない。』
そう態とらしく元を強調して云うと、つーちゃんは苦虫を噛み潰した様な顔をしていた。
光は俺らのことが大嫌い。
闇は俺らを受け入れる。
その差だよ。
「で…も……」
そう云おうとするつーちゃんの口を指で押さえ
『つーちゃんだぁ〜い好きだよ。』
「……オレも…」
そう無理矢理に云わせた様に歯を食いしばり、泣きそうな顔を見せる。
そんな顔をしてほしいわけではなかった。
ただ、戻ってきてほしかったそれだけが願いだった。
『…もしも、亦戻ってきたいって思えたら、亦おいで。
おれはずっと待ってるから。』
「……」
そう双方共悲しい気持ちになった。
こんな結果が幸せに繋がるなんて思っていない、でも……これしか方法を知らないんだ。
そんな気持ちになりながらも、此方が一方的に話をしていると、中也先輩が内股になり「二度目はなくってよ！！！」と云いながら、出ていってしまった。
『先輩がいなくなったから、おれも帰るね〜！！
二度目はなくってよ♡』
中也先輩が云っていたから、云わなきゃいけないのなと思いそのまま云い部屋に出た。
「浅霧、手前。
アレがどう云う結末になるかわかって云ってんのか？」
そう出た瞬間に中也先輩に云われてしまった。
『うん、わかってるよぉ〜？
だから、言葉を選んだんだからねぇ〜』
云いながら、中也先輩の側を離れようとすると、一葉ちゃんから連絡が入った。
『はぁい、浅霧で〜す。』
［浅霧さん！！！芥川先輩が………］
『え……』
一葉ちゃんのその言葉を受け、急いで医務室まで急いだ。
『龍先輩！！！』
来た瞬間に叫んで、色々な器具をつけ、眠りにつく龍先輩の寝具に飛びついた。
「やっと来たんですか。
結果が出ました」
そう云われ、聴いた結果に驚愕した。
下顎骨剥離骨折、前頭骨・胸椎裂離、頸部靱帯損傷、上腕・大腿筋断裂、全身�掬拉�傷、昏睡……なんでこんな大怪我を？
そんな、耳を疑いたくなる程の惨劇に生気が抜けてしまった。
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