【文豪ストレイドッグス】灯が消えるまで【中原中也】 (ページ3)

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1日目ページ3

ある日、私は資料を見ていた。

『･･･はぁぁ、マフィア･･･ねぇ･･･』

私は、お母さんとお父さんのようになりたくて、軍警に入った。やりたいこと、叶えたいこと、夢中になって追いかけてきた。誰か、高め合えたりできたなら、やる気も激しく燃え上がったというのに。そんなことを思っていた。まぁ、そんなこんなで、資料を覚えて、そのまま外に出た。ついでに誰か逮捕してこようかな、なんて考えながら。

そして、そんなこんなで歩いていると、誰かとぶつかった。

『わっ』

「あっ、悪ィ、大丈夫か？」

『えっ、あ、はい･･･』

ぶつかった人が手を差し出してくれた。思わず、そのぶつかった誰か、の手を掴み、立ち上がる。そして、その人の顔を覗き込む。･･･そして、驚いてしまった。何故なら、今日、資料で見た人･･･ポートマフィアの、中原中也だったから。

『あっ、あなた、マフィアの･･･！』

「なんでそれ知って･･･？」

『私は警察です！』

「･･･はっ？」

『･･･異能特務課の哀崎Aです。』

「･･･は、はあ･･･」

若干信じてなさそうな彼に私は内心苛ついた。

『･･･証拠ならありますよ』

と、彼に警察手帳を差し出す。そしたら、彼は少し驚いた表情をした後、

「ヘェ、本当に軍警なんだな手前。･･･俺は知っての通りポートマフィアの中原中也だ。」

ニヤリと笑い、云った。

『突然ですけど、逮捕させていただきます！』

「はぁ！？おまっ、唐突すぎるだろ！」

『突然って云ったじゃないですか。』

「いやそうだけどよ･･･」

･･･と、まぁ少し会話していたら、ふっと思った。･･･本当にこの人は、悪い人なんだろうか、と。･･･今思えば、もうこの時すでに、彼の太陽のような笑顔に、惹かれていたのかもしれない。