××失格と呪術師。【文スト×呪術廻戦】

第三話 ページ5

『私は術式の影響で触れないんだ』

触ったら消えてしまう。とはいえ仮説的なものだが、呪霊は術式の元でもあるからきっと触れたら消えてしまうだろう。

『･･･それに、君にもきっと触れれない』

「え？僕は呪霊じゃないですよ？」

『君には里香ちゃんが取り憑いてるだろう？･･･だからだよ。君に触れたらきっと、里香ちゃんとは強制的に離されてしまう。私の術式がそんなものなんだ。』

「･･･そ、そうなんですか」

『この術式(異能力)が憎たらしいよ･･･ほんっと』

そう呟いた後、云い知れぬ気まずさがあり、俯いてしまった。

〜乙骨side〜

急に声をかけられてびっくりした。

「あーえっと、お兄ちゃんから何も聞いてないのかな？ならいいんだけど。えっと、私は五条A。まぁ、君の担任の五条悟の妹だよ」

「えっ、五条先生の？」

「うん。まぁタメ口でいいから」

「は、はあ･･･」

距離感が一気に縮まった気がして余計にびっくりする。

「うーん、そんな困る？」

「･･･いや、普段敬語ですし？」

「無理して外してとは言わないけどね。」

「は、はあ･･･」

「えーっと、それと、後ろの子、乙骨くんのこと大好きなんだねぇ。里香ちゃんだっけ？」

少し首を傾げるAさん。

「え？あ、えっと、やっぱり、見えるんですよね？」

「うん。」

「呪霊って、触れるんですかね･･･？」

「触れるよ。けど私は触れない。」

「え？」

驚いて声が漏れる。そしたら、Aさんは、少し寂しそうに微笑んで、

「私は術式の影響で触れないんだ」

と、言った。

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