××失格と呪術師。【文スト×呪術廻戦】

第十六話 ページ19

「それが、これと何の関係があるの？」

『生まれ変わりって、君は信じる？』

「生まれ変わり？」

『そう。･･･その主人公の男性が生まれ変わってここに居るって云ったら、君は如何するの？』

「別に如何もしないよ。それが、Aだとしてもね」

『･･･なぁんだ、気付いてたの？』

と、思わず微笑んだ。

「勘だけどね。本当にリアリティーがあったんだもの」

『そう。』

「だからAは償いなんてしてるんだろう？」

『そうだよ？前世に遺言を云われたから、その通りにしてるだけ。』

「過去の約束に縛られるなんて、苦痛だね」

『･･･苦痛？･･･真逆、そんなことないよ』

苦痛なんかじゃない。･･･あの遺言がなければ、私(僕)はマフィアに居た(人殺しのままだった)。･･･けど、あの遺言のおかげで変われたんだ。色んな景色を見れた。

『あの遺言があったから見れた景色があるんだ。』

「ふーん。」

『･･･夏油さん･･･なんでそこまで変わっちゃったの？』

「え？」

『君、私が知っている夏油さんとは変わりすぎてるよ』

「そう」

そう云った夏油さんは、何処か表情が読み取れなかった。

『･･･まぁいいや。』

「あ、交渉しないかい？」

『･･･交渉？』

「嗚呼。･･･君がこちら側(呪詛師側)に来るのなら、先ほど云っていた彼を解放しよう」

『･･･え？』

「どう？魅力的だろう？」

『･･････』

魅力的･･･と云われればそうだ。けど、だけど･･･。

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