第十五話 ページ18
そう、悟ってしまった時、云い知れない怒りが湧き上がってきた。
『・・・』
また、生まれ変わってくれたのなら、前云ってた・・・小説家って夢を叶えて欲しかった。・・・だけど、結局こうなったのか。そう思い、ほんの少し神様を恨んだと、同時に、平等なんてないんだなぁ、と少し失望した。
『・・・ねぇ、夏油さん』
「?・・・なにかな?」
『少しだけ、聞いてよ』
「なにを?」
『ある男性のお話』
と、少し戯けたように笑う。
「いいけど、手短に頼むよ?」
と、云われる。私は少し微笑んで、
『うん、判ってる』
と、返す。そして、ほんの少し思い出す。・・・前世のこと。
『その人はね、善人、とは言い難かったんだ。だけど、ある人のお陰で変わった。』
「ある人?」
『うん。友達だよ。主人公の男性のね。』
「友達・・・」
『うん、その友達はね、小説家を志していた。まぁ、主人公の男性の目の前で、志半ばで死んじゃうけど』
「そうかい」
『うん、それで、男性の目の前で死ぬ時にね、友達は、“人を救う側になれ”って云ったんだ。』
「人を救う側・・・」
『そう。・・・それで、その男性はその遺言のとおりに動いた。・・・人を救う側、光側に行ったんだ。』
「それで?」
『そして、そこで仲間を見つけて楽しく暮らしたよ』
「そうかい」
『うん。とまぁ、こんなお話』
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朝宮藍良@元十六夜紅葉(プロフ) - 愛河哀華さん» コメントありがとうございます!そうですね、もう少しで出しますよ!更新ゆっくりですが気長にお待ちください! (10月14日 19時) (レス) id: 7467c4d258 (このIDを非表示/違反報告)
愛河哀華 - うわぁぁ、続き気になる。めっちゃ気になるし、織田作さん、早く出てきてほしいなぁ。更新頑張ってください! (10月14日 19時) (レス) @page15 id: 32c6fabc5c (このIDを非表示/違反報告)
朝宮藍良@元十六夜紅葉(プロフ) - オタクさん» わ、コメントありがとうございます!更新ゆっくりですが気長に待っててくださいね! (9月21日 13時) (レス) id: ac58c9f4f6 (このIDを非表示/違反報告)
オタク - わーーーー好きだぁぁぁぁ (9月21日 12時) (レス) @page7 id: 625a6655ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朝宮藍良 | 作者ホームページ:http://yuuha0421
作成日時:2023年9月2日 14時