××失格と呪術師。【文スト×呪術廻戦】

第十一話 ページ13

だけど、すぐに、真希ちゃんがやられてしまう。･･･私の場合術式で防いでるからかな？まだマシなのは。そして、真希ちゃんの周りが血溜まりになってる。･･･嫌な光景を思い出す。

古びた館。埃の匂い。そして、紅の血溜まり。そして、横たわっている×××。そして、×××は、私に云った。

“人を救う側になれ”

“どちらも同じなら、佳い人間になれ。弱者を救い、孤児を守れ。正義も悪もお前には大差ないだろうが、その方が幾分か素敵だ”

と。･･･そして、×××は＿＿＿＿。そこまで思い出した時、バコンッと音がした。慌てて横を見ると、パンダくんが、夏油さんに殴りかかるところだった。

「やるね。」

そして、夏油さんは攻撃体制に入る。

「よそ見」

『待った』

夏油さんを止める。そして、私は銃を彼に向けた。実弾入りの銃を。･･･禁じた手。この感じは久しぶりだ。だからといって、また、堕ちるつもりもない。

『これ以上動かないでもらおうか』

と、その時、

「棘！！」

と、パンダくんが叫ぶ。そして、夏油さんの足を掴み

「油断したな」

と云った。それを合図かのように、棘くんが、ファスナーを開け、

「堕ちろ！！」

と、呪言を放つ。だけど、油断はできない。その後、背後を見たら、夏油さんが居て、私が捕まった。

『えっ！？』

「･･･Aは貰うよ」

『はっ？ちょっと･･･！』

「君の術式は厄介だ」

『はぁ！？』

思わず叫んだ。そしたら、目の前でみんながやられていくのを見た。

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