監視 ページ7
「まぁ、そうだよな・・・」
と、平助と呼ばれていた奴は納得したらしい。
『ま、信じるしかねぇけどなこーなったら。』
「・・・」
他のみんなは無言を貫いている。
『だってさ、気が付いたら路地裏にいて、それでその、お前等の云う失敗作?を見て、挙句にこんなところに連れてこられて。起きても変わってねぇしな。これは夢じゃないって。・・・現実だって。信じるしかねぇじゃん。』
「君も大変だったんだな・・・」
と、近藤さんが云った。・・・この人、優しいよな。
『・・・別に。』
とだけ、返す。その後、なんだかんだで俺等は保護らしい。そして結局部屋に居る千鶴さんと、監視はありつつも外に出る俺。ちょっと別。というか、千鶴さんは、土方さんの小姓。俺は近藤さんの小姓。その差だと思う。というか、俺的にはちょっと外でれるのびっくりした。
とまぁ、こんな日々が続いているある日。千鶴さんと部屋にいた時のこと。
「はぁ・・・・・・。小太刀を返して貰って安心したけど、何もしないってのは手持ち無沙汰かも。もしかしたら、このまま幽閉されてしまうんじゃ・・・。」
「それは君達の心掛け次第じゃないかな?」
「もしかして、私の独り言も全部、、、?」
「ん?」
あ、聞かれてたな。悪ノリする太宰にそっくりの顔してるもん沖田さん。そう思いつつ思わず苦笑した。そしたら、斎藤さんの声がした。
「総司、無駄話はそれくらいにしておけ。」
「斎藤さんも、、、ずっとここに?」
という、千鶴さんの問いに対し、静かに頷いた。
「なあ、なあ、飯の時間なんだけど。」
「俺には仕事がある。先に食べてていい。」
あー・・・そういやそんな時間だよな・・・。
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作者名:朝宮藍良 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/
作成日時:2023年11月23日 14時