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烏がカァカァ鳴き出した。３ ページ6
朱色の太陽が海に帰って行く。
色付いた葉は肌寒い風に揺らされている。
『椛姉さん。実はふらんす物語を買ったの…私！椛姉さんみたいに読書をしてみようかなって！』
「あら〜そうなの！憧れる事は良い事よ。だけど楓に追い越せるかしら？」
『揶揄わないでよ〜。椛姉さんったら…』
「そして、ふらんす物語の事だけれど、私にも読ませて頂戴ね♪」
神と使徒。その関係は大きなもの。
だが、
瓦の屋根に、二羽の烏が。
互いに身を寄せ合い、
沈んでいく夕陽に飛んで行ったそう。
続く
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作者名：夕光小夏 | 作成日時：2020年8月6日 22時
