アクセル・アンド・キュア (ページ8)

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番外　1 ページ8

※書きたかったとこだけ。
※時間、場所は気にしないでください。

「瞬斗、わたしちょっと出掛けてくるね」
「行ってらっしゃい、姉さん。…俺もどっか行こうかな」

(和葉)
人間の町に来るなんていつぶりだろう。美味しそうなものとか色々あるなぁ。ん？あれって…
「やー色々買いましたね！ウルウはどれでしたっけ」
「私は霹靂猫魚の唐揚げ。トルンペートは？」
「あたしは…たぶんこれね」
ウルウという名前には聞き覚えがないけれど、あの装備は知っている。というか偶に話したりしてた。
…どうしよう。話し掛ける？でも人違いかも知れないと思うとわたしにはハードルが高い。
うーむ。行っちゃうか。最悪人違いでした、で済むなら後で後悔したほうがいい。
「あの、すみません。『エイシス』さんですか？」

(ウルウ)
まさかハンドルネームで呼ばれるとは思ってもいなかった。実際リリオ達は何がなんだかみたいな顔してるし。
「えっと、わたしは『ブラット』です。…聞き覚えありませんか」
女の子としても低い身長で黒ローブ。流石に顔は隠してないけど正直記憶に無かった。
でもブラットは覚えてる。確かドイツ語だったか、『血(ブラッド)』と掛けてるとか。
「…会話自体は一年振りくらいかな？久しぶりブラット」
不安そうにしていたのが一気に嬉しそうになった。リアルでは大学生だったと思う。なんとなく幼く見えるのはアバターのせいだろうか。
「あの、ウルウ、その子は知り合いですか？」
おっといけない。リリオ達に紹介…したほうがいいのかな。
「エイシスさん「ウルウ。本名でいいよ」ぇ、じゃあわたしもカズハで」
「カズハ」
「はい。平和の和に、葉っぱでカズハです」
「ふむん。こちらも自己紹介だね」
カズハねぇ。ブラットの由来は葉からか。おっとそれより、
「リリオです！よろしくお願いします！」
「あたしはトルンペート」
あれ、トルンペートが警戒してる。まぁ当然っちゃ当然か。正直カズハには私も勝てるかわからないし。その辺りの判別どうやってるんだろう。

(トルンペート)
化物。
カズハと名乗った少女を見てあたしはそう思った。正直ウルウにも初対面で抱いた感想だけど、なんとなく違う。
ウルウは得体の知れない、所謂亡霊みたいだったけれど、この子は違う。正面から向き合いたくない、竜に睨まれたような存在感。
あんなのと普通に話すウルウが信じられないくらいだわ。…ウルウの知り合いってみんなあんななのかしら。