８話 ページ8
「おい、いい加減泣きやめってA」
リリの膝をずっと涙で濡らしているとそう言われた
「だって無理、マジで無理、人と関わることを避けに避けまくった人生なんだよ！？」
「しかもそういうやつが生徒会とか・・・・・・・」
と口を開くと吐き気がしてきた
「おい、ここで吐くなよ？」
とリリから無慈悲に突き放される
「もー、Aちゃん元気出して？」
とむぎちゃんがしゃがんで私の背中を優しく撫でる
「しかし、とやさんがAちゃんを生徒会に引き込んだとは・・・・・・」
と向かいのベッドの縁に座るがっくんは横でスポドリを飲んでいる刀也を見ていた
「まぁ、僕の声もあったでしょうけど、学園長は元々あなたを生徒会に入れる気だったみたいですよ？」
とスポドリを口から離してこっちを静かに見据える刀也
まだうぐうぐと嗚咽とともに出る涙
そしてそんなまともな思考が一切できない頭の中で考えた答えがこれだ
固有魔法を鍛えまくろう
私の固有魔法は『私に関する情報を一時的にほとんど無くす』という魔法
これは上位の魔法師には見破られやすいが、鍛えれば鍛えるほどに情報をほとんど無くしやすい
なんなら私の魔法の副効果で『認めた相手以外には自分の存在が認知されにくい』
というありがたいものまであるのだ
涙を服で拭い、立ち上がると
一気に魔力を最大限までつかって部屋から出た
魔力を最大限までつかうとほとんど私はひとから見つからない
部屋を出る時にあたふたしているむぎちゃん達を静かに見ながら外へ出た
行く先は学園の結界が張られている場所だ
固有魔法に限らず魔法は使えば使うほど練度が高まり、その魔法でいろいろなことができるようになる
そして私の魔法は使えば使うほど、この”世界”に認知されなくなり
自然の摂理、魔法から抜け出すことができる
つまり鍛えまくれば完全にいろいろなものを無視することができる
完全な安息を手に入れることができるのだ
だが、それは今の段階では無理だ
だからせめて生徒会の仕事を抜け出せるような力を・・・・・・・
と思っていると、別のことが頭をよぎった
あぁ、そういえば
と思った瞬間にため息をついた
私の目の前で振り上げられたシャベル
就寝時間を破ったやつが狙われる
「いい子はぁ、寝る時間だよ」
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イカワウソ(プロフ) - 決めゼリフ…こんでろーんは兎も角としてロリコンを享受しろはネタに振りまくってるなぁ…さすがにじさんじ (10月6日 0時) (
レス) id: e082f267fd (このIDを非表示/違反報告)
木花(プロフ) - 決めゼリフ「ロリコンを享受しろ」は面白すぎるww (9月17日 1時) (レス) @page24 id: fda14d7534 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒューマニズム | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/eeaas
作成日時：2023年9月3日 17時
