39話 ページ39
早朝５時
私は布団をかぶって
埋まっていた
だが体を揺さぶられる
その揺さぶり具合でガッくんかむぎちゃんかな〜と思いながら寝たふりをしたら
いきなり揺さぶりがつよくなる
布団の隙間から誰だろうと見てみると
グレーの瞳が私を捉えていた
思わず寝ぼけ眼が一気に開いた
そして
「起きてるでしょ、Aちゃん」
と言われ渋々起き上がった
ぼさぼさの髪の毛を手ぐしで整えもしない私を見て
叶さんが微笑み
手に少し魔力を集中させ
パンッと音をたてた
途端に部屋に苦しくなるほど魔力が充満し
一気にはねていた髪がへた、と元に戻った
「じゃ、いこうか」
と微笑んだ叶さんを
部屋にいた全員が見ていた
彼女はこの学校をやめてから
フラフラとあたりを彷徨っては狼化をさせているらしい
そしてよく出現するという場所を見つけ出した
そして昼に来なければ夜に取り押さえる
のだが
「だぁれ？」
と黒髪を翻して振り返った彼女を見つめるしかできなかった
甘ったるい声に確かに含まれている気持ち悪いなにか
正直今すぐ、後ろで隠れている刀也にヘルプを送りたかった
だって、彼女の目には魔力が集中しているのがわかった
絶対になにかされる
が、話せばわかるかもしれない
「あのー、不破湊さんにかけた固有魔法解除してもらえませんか・・・・・・？」
「んー、やだ」
ダメだったよ、この提案をした叶さん
というか絶対ダメ元の作戦じゃん・・・・・、
最初っから２番目の作戦を言ってもらえたほうがよかったよ！！！
目をつぶり、深呼吸をする
体の緊張を取れたところで
剣持にハンドサインを送って
一気に彼女をめがけて飛びかかった
体が宙に浮く中
彼女の狂気的な笑顔と、赤い瞳が見えた
剣持が私の名前を叫ぶのがスローで聞こえた
あ、まずったかも
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 215人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
イカワウソ(プロフ) - 決めゼリフ…こんでろーんは兎も角としてロリコンを享受しろはネタに振りまくってるなぁ…さすがにじさんじ (10月6日 0時) (
レス) id: e082f267fd (このIDを非表示/違反報告)
木花(プロフ) - 決めゼリフ「ロリコンを享受しろ」は面白すぎるww (9月17日 1時) (レス) @page24 id: fda14d7534 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ヒューマニズム | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/eeaas
作成日時：2023年9月3日 17時
