38話 ページ38
リリちゃんがちらっとこちらに目配せをしてきた
正直いてほしいと思いながらも
しかたなく首を縦に振った
リリちゃんががっくんとむぎちゃんの腕を掴んでスタスタと
静かに退室した
剣持は少し動揺したように肩を動かした
がとりあえずティッシュを三枝さんに渡した
「すみません、ありがとうございます・・・・・」
「どうか、したんですか？」
と聞くと
俯いたまま、ぽつりぽつりと話し始めた
「俺さ、ふわっちにちょっと話されたんやけどなんにもできんから・・・・・・
話聞いてあげることしかできんくて
それでふわっちとダンダン離れててって
それで俺結局何にもできんままやったから、
でもAちゃんのおかげでさ、
今日ふわっちと話せたんだよ・・・・・・」
とボロボロと雫をこぼしながらそう話し終えた三枝さんはこちらを向いて
「ほんっっとうにありがとう、俺だけやったらふわっちのことちゃんとできんかった」
「・・・・・・・・でも、まだ完全に解決してませんよ、不破さんにかけられた固有魔法、
解かなきゃ、完全に解決できません」
すると三枝さんは涙をぬぐって
「そこは今叶さんと話して生徒会が動こうとしてるところ、
でね、本当にAちゃんにばっか頼って申し訳ないけどさ
もう一回力、貸してくん？もちさんも！」
と静かに聞いていた剣持の方を振り向いて
そう言う三枝さん
「僕は別にいいんですけど、Aは？」
「・・・・・・・あんま大きな仕事を任されなかったら、大丈夫、です。」
「ありがとうございます！！！」
とガバッと立ち上がって頭を下げた
「うん、あのさ大役任されなかったらってわたし言った！！！！」
「んー、本当は僕も相手したいんだけど取り巻きの処理がちょっとね」
「正直僕らだけでもちょっと不安かなーって言うくらいだから」
「ま、無理そうやったらすぐに助けに行くから、安心しい」
「ンゴ達も頑張るし！なにしろ剣持さんがそばについてるんだから！」
私に任された仕事は相手に固有魔法を解かせること
もういますぐ逃げ出してやりたい
けど、もう決まってしまった、引きずっても連れて行かれる
そう諦め、思いっきり自分を叩いて気合を入れた
「・・・・・・・頑張ります・・・・・・」
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イカワウソ(プロフ) - 決めゼリフ…こんでろーんは兎も角としてロリコンを享受しろはネタに振りまくってるなぁ…さすがにじさんじ (10月6日 0時) (
レス) id: e082f267fd (このIDを非表示/違反報告)
木花(プロフ) - 決めゼリフ「ロリコンを享受しろ」は面白すぎるww (9月17日 1時) (レス) @page24 id: fda14d7534 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒューマニズム | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/eeaas
作成日時：2023年9月3日 17時
