あの日、あの時 ページ2
《不死川杏弥の場合》
あの時、私は弟たちにしっかりと笑えただろうか
3人で上弦を倒して、傷ついて、仲間の訃報を聞いて、泣いて、立ち上がって
最期に伝えられたのだろうか
伝えたかった言葉
言いたかった言葉
伝わらなくても、伝えられなくても、それでも……
最愛の弟たちへ
好き嫌いはしないでね
3食しっかり食べて、早寝早起きをして欲しい
実弥、私の事を支えてくれてありがとう
玄弥を頼むね
玄弥と仲良くして、ケンカもほどほどにしてね
そして、"ごめん"はできるだけ早めに言うこと
2人は似た者同士だから、意字の張り合いなんてしないでね?
もう、実弥の大好きなお萩を作れないと思います
だから、もし、来世があるなら。
また私の家族になってくれますか?
一緒にいろんな料理を作って、玄弥と母さんと弟、妹たちと食べたいな
父さんも仲良くできるといいな……
実弥、今までありがとう
大好きです
玄弥、私の弟に生まれてくれてありがとう
初めて言ってくれた言葉が私の名前だったこと
私と実弥の後をいつも追いかけて来てくれて嬉しかった
そんなあなただから、私と実弥の後を追って鬼殺隊に入ったのでしょうね
実弥は、玄弥を鬼殺隊に入隊させたくなかったそうです
いつ死ぬかもわからない仕事になんて、私も反対でした
それでも、玄弥が生きているなら私はよかったと思えるんです
それがあなたの生きる道ならば、いきたい道ならば私は応援してる
どんなことをしても、何をやっていてもあなたは私と実弥の大切な弟だから
だから、どうか生きてください
生きて、生きて、生きて、生きて、生きて
そして幸せになって欲しいです
玄弥、大好きです
最後になるけど、どうか2人が幸せになりますように
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yuki(プロフ) - 凄く好みの小説です!面白いです!更新楽しみにしています! (2021年9月18日 15時) (レス) id: a356eb5ee1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ALICE | 作成日時:2021年9月9日 13時