Seven Colors[ヒロアカ/轟焦凍] (ページ22)

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体育祭ページ22

雄英体育祭

今やオリンピックに代わる全国的な一大イベントとなっている体育祭だ

ヴィランに襲撃を受けた今年も変わらず実施するようだ

私も2週間、個性の強化、体力の増強に努めた

そして今日

雄英体育祭が開かれる！！

麗｢緊張するねー｣

『私はちょっと楽しみだよー』

体操服に着替え、控え室で開会式を待っていた

そんな時だった

｢緑谷｣

｢轟くん？なに？｣

｢客観的に見ても俺の方が実力は上だと思う｣

｢へ！？あ、うん…｣

｢でもお前、オールマイトに目かけられてるよな。別にそこ詮索するつもりはねぇが…

お前には勝つぞ｣

推薦入学者でクラスの中でも1番強いと思われている轟くんの宣戦布告

みんなを静まらせるには十分だった

｢クラス最強が宣戦布告！？｣

｢おいおい、急に喧嘩腰でどうした？直前にやめろって｣

止めにはいる切島を

｢仲良しごっこじゃねえんだ。なんだっていいだろ｣

轟くんは冷たく突き放した

私は知ってる

なんで轟くんが出久に固執するのか

確かに出久の個性はオールマイトに少し似ている

でも、そんな悲しい顔はしないでほしい

｢轟くんがどういう意味で僕に勝つって言ってるのか分からないけど、轟くんの方がそりゃ強いと思うよ

轟くんだけじゃない。クラスの大半の人に適わないと思う。客観的に見て｣

｢緑谷もそういうネガティブなこと言わない方が…｣

｢けど、他の科の人だって、みんな本気でトップを狙ってる。僕だって、負けない｣

誰も言葉を発する者はいない

1人を除いて

そう、静粛が誰よりも嫌いな虹村である

『そりゃそうでしょ。』

｢天ちゃん…？｣

『負けるつもりでここおる人なんていないでしょ。私も負けたくない。みんな一緒！ね！』

虹村がにっこり笑うとつられてみんなも笑った

轟は何も言わず控え室を出ていった

｢いつも以上にピリピリしてんなー轟｣

｢天ちゃんの前でも笑顔を見せないなんてよっぽどね｣

『何の話？』

｢あら、気付いてなかった？轟ちゃん、天ちゃんの前くらいしか笑顔を見せないのよ｣

そう…だったんだ

もったいないな、とってもいい笑顔なのに