Seven Colors[ヒロアカ/轟焦凍] (ページ17)

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轟side

警報が鳴った

セキリュティ3が突破されたとかなんとか

仕方なく蕎麦を食うのをやめて避難にまわる

にしてもすげぇ人混みだな

こんなの虹村みてぇな小さい奴はすぐ…

一瞬、虹村の綺麗な虹色の髪の毛が見えた

様子がおかしい気がする

普通避難する時は出口の方を見ているはずなのに、俯いている

｢虹村｣

無理やり人を押し分けて声をかけると虹村はパッと上を向いた

その顔は真っ青で体は少し震えている

『とど…ろきく…』

｢顔真っ青だぞ。大丈夫か？｣

よろけた虹村が俺の制服を掴む

『ごめ…ちょっと人混み苦手で…』

あれか、痴漢のせいか

｢構わねぇ。捕まってろ｣

さらに人が後ろから押し寄せてきて虹村との距離が0になる

触れた手が異様に冷たかった

右手から小さな炎を出して虹村に近付けると少しだけ顔色がよくなった気がした

その後飯田のおかげで人混みが消えた

｢大丈夫か？虹村｣

『うん。ありがとね。やば、こんな時間！ラーメン食べ損ねたんだけど今から食べても5時間目間に合うかな？』

さっきまで震えていたとは思えない虹村の明るさに俺はふっと笑いをこぼした

｢間に合うんじゃねぇか？俺も蕎麦が途中だ｣

そう言うと虹村は俺の答えにびっくりしたのか目を丸くしてからふふっと笑い、蕎麦美味しいもんね！と言って食堂に戻っていった