アンラッキーアイテム ページ30
どうやら、小さな世間で何かが起こっているらしい
朝目を覚ますと鬼のようなとりからの電話と、時たまはんじょうからのDM
光と音で、私の睡眠は妨げられた
未だ鳴り続ける携帯を取り耳にあてがう
｢うるさいな朝から｣
｢やっと起きた...｣
｢起こされたんだよ、おはよう｣
私が呑気に挨拶をすると凄まじい勢いで彼の言葉が刺さる
｢そんな呑気にしてる場合じゃない!｣
｢...なにさ｣
予想外に彼は切羽詰まっていた
｢俺ら付き合ってるって噂たったから俺の動画もAの動画も大炎上してる｣
｢へぇ｣
｢反応薄くない!?｣
何だそんなことか、急いで出て損した
｢炎上のきっかけが何だったか知らないけど今に始まったことじゃないし、言わせておけばいいじゃん｣
｢そうもいかないんだよ俺有名だから｣
｢あぁはいはいそうね｣
大したことじゃないし飽きてきたので話半分に聞くことにして、私は適当にコーヒーの準備を始めた
｢そもそもさ、放っておいたら認めたと思われるよ｣
｢いいよ別に、私ら多少知名度のある一般人だよ、大した問題じゃないし大体私ら付き合ってないじゃん｣
｢...仰る通りです｣
コーヒーメーカーに仕事をしてもらっている間にパソコンの電源をつける
久しぶりに見た青い鳥は大炎上だった
鳥が大炎上って焼き鳥にでもなるんだろうか
...何でもない
ついでにはんじょうからのDMも見ることにした
『お前とりっぴぃと付き合ってるのか』
いや疑えよ何で信じるんだよリスナーかお前は
｢でも落ち着かないよやっぱり｣
私がDMを返しているととりが呟く
｢とりあえず外部からの全部ミュートしとけば別に不快にもならないでしょ｣
｢エゴサが趣味なので...｣
｢じゃあ諦めて趣味に殺されろ｣
文句を言うとりの声を聞き流しながら適当に対応する
すると一件だけ、依頼用に解放しているアドレスにやけに長い文章のものを発見した
なるほどこっちに送ってくる賢い奴がいたか
開けば概ね『調子に乗ってんじゃねぇぞ』的なことが長々と書いてあった。かなりオブラートに包んだが、まぁどうやら私はこの世から消されるらしい
...さて、遂に犯罪まがいのことしてくるやからが現れたか
｢...で、俺Aファンに背後から刺されるかも｣
なかなか楽しそうに笑う
｢安心しろ、先に刺されるのはどうやら私らしい｣
｢え、何それ｣
｢深い意味は無い。今日の占いが最下位だっただけだよ｣
もちろん嘘だが、今日ならきっと1位だろう
あれは当たらないからな
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沙夜(プロフ) - 更新待ってましたああ〜ゆっくりのんびり頑張って下さい！ (2019年4月14日 20時) (
レス) id: ee250ce5d7 (このIDを非表示/違反報告)
りんごバスケ(プロフ) - うおー！更新来たー！これからも頑張ってください！応援してます！ (2019年4月12日 21時) (レス) id: 749ec7ea50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - ぽさん» 単純に読んでいる方の好みだと思って頂けるのが嬉しいです。尚且つそれを言葉にしていただいて、本当にありがとうございます (2018年9月23日 0時) (レス) id: 7602c113be (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 薊さん» コメント頂いてから更新までにお時間頂いてしまってすみませんでした。応援していただけてとても嬉しいです。ありがとうございます。これからも更新続けていきたいと思いますのでどうぞ最後までお付き合い下さい (2018年9月23日 0時) (レス) id: 7602c113be (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 沙夜さん» たいっへんに遅くなりましたすみません。いつもありがとうございます。頂いたコメント等すごく励みになっております。最近あまり頻繁に更新はできていないのですが終わりまでやりきるつもりではいますのでどうぞお付き合いください (2018年9月23日 0時) (レス) id: 7602c113be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう | 作成日時：2018年2月11日 21時
