千空と…？ (ページ6)

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6話ページ6

～半年後～
｢え…転校…？｣
｢うん……明日には……｣
｢明日！？｣

ガタッと椅子から立ち上がった。

｢なんで…なんで早く言ってくれんの！？｣
｢ごめんね……どうでもいいと思って…｣
｢どうでもいい訳ないやん！！｣

空色の瞳から涙が溢れ落ちる。かなりの頻度で見る光景。

｢親友が転校するんやよ！？そんな俺、薄情な人間に見えるん？｣
｢ううん…ごめんね。…煌希、おいで｣

言う前からギュッと俺を抱き締めてくる煌希の頭を撫でてやる。

｢嫌や…行かんで………お前がおらんかったら………｣
｢ごめんね煌希…俺も本当に悲しいよ｣

大分俺に依存してくれてるようだ。煌希の肩の上でニヤリと口角が上がる。

｢またいつか…会えるよ。煌希｣
｢…うっ…ぐすっ………うん……せやな！｣

会うのも、裏切るのも高校生で。全ての段取りが終わった後で。

次会う時が、本当に楽しみだよ。煌希。

END