JK ページ3
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仕事終わり
会社を出て携帯を見れば、メッセージが一件
"早く終わったから、待ってる"
嬉しくて思わずニヤニヤしちゃったけど、
受信時間を見れば1時間以上経っていて、慌てて電話した
『ヨボセヨ?』
JK "A、遅いよ"
『今どこにいるの?』
JK "Aの家"
『よかった、前みたいに外にいるとか言わなくて』
JK "Aに散々怒られたからね"
『すぐ帰るから』
JK "あ、迎えに行くよ"
『大丈夫、家で待ってて?』
JK "…一緒にスーパー行きたい、から"
『あーわかった、駅近くなったらメッセージ送るね』
JK "うん、ありがと"
電話越しなのに嬉しそうに尻尾振ってそうな姿が想像できる
彼のクシャッと笑った時のシワさえ思い浮かんだ
あぁ、早く帰らなきゃ。大きなうさぎさんが待ってるんだから!
なんて自分に言い聞かせて、ヒールで小走りする
明日足痛くなりそうだけど関係ない
一本でも早い電車に乗りたいから
JK「ヌナ」
『急いだよ!』
JK「ゆっくりで大丈夫だよ」
改札を出れば真っ黒な人が立ってて、それがすぐにグクだってわかった
仮にも有名人なんだからもう少し目立たないで欲しいんだけど、隠し切れないオーラがダダ漏れだ
JK「可愛い」
急に私の前に立ったかと思えば、覗き込んできて言ってきた
びっくりして処理が追いつかなかったけど、理解すれば顔に熱が集まっていくのがわかる
JK「本当に可愛いです、ヌナ」
クシャッと笑えばそのまま後ろ向きで歩き出す
まるでMVを見てるような感覚に陥るくらい、その様が絵になっている
『もう、揶揄わないでよ』
JK「揶揄ってないよ?」
『…ありがと』
JK「あーもう、誰にもヌナを見せたくないんですけど…」
私だって本当は独り占めしたいよ…
なんて、言えないけど
スーパーで食材選んでる時でさえ絵になってるグクに、私はカメラマンになるしかないのかもしれないなんて考えてしまった
さっきからずっとMVを見てる感覚が抜けなくて、これが現実なのか、妄想なのか分からなくなる
グクと一緒にいるようになってから出てきた不思議な感覚だ
JK「Aヌナ」
『ごめんごめん』
JK「またボーッとして」
もう!なんて言ってるけど、目は笑ってて
グクといると小さな幸せがたくさん溢れてくる
そう実感するたびに、私も自然と笑顔になってしまう
JK「あ、また笑ってる」
『幸せだから』
JK「ふふ、僕もヌナと付き合えるようになってからすごく幸せです」
続けられそうですが切りました
好評なら続き考えます
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作者名:ユウ | 作成日時:2023年1月31日 2時