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放課後が近づいている
ソワソワしてるのが自分でもわかるし、他者にも伝わってるらしく、近くにいるジョングクがこっちを見てクスクス笑っている
先輩と久々に会うからって、髪を巻き直してみたり、まつ毛あげてみたり、唇ぷっくりさせてみたり、
校則に引っかからないレベルで化粧直しをしてみた
JK「いつもより可愛いじゃん」
帰りのホームルームが終わり、周りの同級生は席を立って居なくなる中、席に座ったまま目を瞑って深く息を吐いてると目の前から声をかけられた
『まあ…それなりには、してみたけど…大丈夫かな?』
JK「大丈夫大丈夫、ヒョンだし」
『…ユンギ先輩だからじゃん』
JK「ふふ、なんだー思ったよりそんな感じなんだ」
『なんなのさ』
JK「可愛いなぁって思って」
絶対揶揄ってる、そう、目が言ってる
「ね、ユンギ先輩が外に居るらしいよ」
「うそうそ、ユンギ先輩が!?」
廊下から聞こえてきた声に思わずジョングクを確認した
JK「ヒョン人気だったからなぁ、早く行かないと人だかりできてるかもよ?」
『へ!?は、早く言ってよ!』
JK「楽しんでー」
足早に教室を出て廊下を歩く
早歩きのつもりが、靴を履き替えた頃にはもう走っていた
少し息を切らしながら学校の門まで走ると、そこには数人の女子に囲まれたユンギ先輩がいた
YG「お」
ずっと腕組みしながら周りの女の子に仏頂面してた人が、私を見つけた瞬間に、手を上げて少しはにかんだ姿を見てしまい思わず勘違いしそうになる
慌てて髪を整えて、ゆっくり近づく
YG「遅い」
『い、や、早いと思いますけど』
YG「そうかな?んじゃ、いこ」
パッと手を取り、引っ張られる
ユンギ先輩と屋上を過ごしてた頃との距離感と明らかに違くて脳内でバグが起きる
『先輩、手』
YG「ん?嫌?」
『あ、いや、えっと…』
YG「ふっ」
少し前を歩く先輩の笑ってる横顔に、更に胸が高鳴った
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HBD Yoongi
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作者名:ユウ | 作成日時:2023年1月31日 2時