【BTS】ユンギヒョンがご乱心じゃ！ (ページ47)

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47.有り体に申す YG side ページ47

※YG side

取り付けられたモニターが、
バイタルサインに変動があったと音で知らせてきた。

普段聴きなれない機械音やモニターはドラマ等でしか見たこと事も聞いた事もないので、
急変したのかと心臓がばくばくし始める。

ナースコールを押して状況を知らせれば、
「間もなくお目覚めになられると思います。」と言って、
医者と共に向かうと言われた。

だったら最初からそう言ってくれよ、
こっちが驚きと心配でぶっ倒れるかと思ったわ。

暫くして長いまつ毛がふるふると震え、
その大きいひとみがゆっくり開眼する。

ほんの数秒。

天井を見ながら瞬きをしている間、
彼女の右手を握る両手に力がこもった。

YG「俺が誰か分かる？どこか痛い所は？あ、今先生来るから。」

それに気付いた彼女は俺の方へと視線をむけた。

手を握っているのが俺だと認識した彼女は、
いつもの柔らかい笑顔を浮かべて、『ユンギさん、大丈夫ですよ。』と言ってくれたんだ。

YG「あーそっか、良かった、うん。」

自分から発せられたとは思えない程、
随分と情けない声が出たと思う。

正直、安堵から泣きそうだった。

『ユンギさん、私死んだのかと思いました。』

YG「いやまじ勘弁して。」

俺も最初聞いた時はそう思ったけど、
本人から言われるとさすがに堪える。

『死ぬ前に言い残した事があって、』

YG「それ言って死ぬとかなしだからな。」

なんの冗談だよ。

どこのドラマだよ。

『私、ユンギさんが好きです。』

ショックで言葉が出ない事は先程経験したばかりだったが、
思いがけない驚きでまたもや言葉を失いそうになった。

『それだけ、言っておきたかったなって…へへ。』

YG「……俺も好きだって言ったらどうする？」

『え！？あ、いったー。』

YG「パボ！動くヤツがどこにいるんだよ。」

『ここにいますよ。だってびっくりしたんですもん。』

先程まで血の気のなかったAヌナの顔色が、
一瞬にして良くなったように見える。

いちいち可愛いから、
見てて飽きないから、

この気持ちに蓋をしてまで、
ただそばにいたかったんだ。

YG「マネージャーの制止を振り切って、仕事放り投げて、タクシーすっ飛ばして、夢中で走って、看護師に家族しかダメとか言われたのに弟だと嘘までついて、好きじゃなかったらそんな事しないわ。」

そう、こんなに取り乱す程に。

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