【BTS】ユンギヒョンがご乱心じゃ！ (ページ37)

今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:409,626 hit

37.仕事と恋愛ページ37

いつまでも返事を保留にしておくわけにはいかない。

移動中のBTSの後続車内で、窓に次々映るビルを見ながら途方に暮れた。

( なんて言って断ったら角が立たなくて済むのだろう… )

私がこの仕事をしていなかったら、今頃ランランルーって浮かれていたに違いない。

もう少し若かったのなら、もしかしたら『二人だけの秘密ね。』とかなんとか言って内緒で付き合っていたかも知れない。

だってあのジョングクだよ？

黄金マンネだよ？

遊びでも良いから相手をして欲しいって、思ってもおかしくないのに。

20代後半にさしかかり、社会の酸いも甘いも経験してきたつもりだ。

彼らをサポートする責任ある仕事を任されて、
自分の欲のためだけにジョングク君を巻き込むわけにはいかない。

仮にスキャンダルがスクープされたら、
私は役職を外されるか最悪クビで済む。

でもジョングク君はそうはいかない。

まだ若い彼の未来を守らなければならない。

きっと、身近な年上の人に惹かれる時期。

あと数年もしたら私なんか相手にされなくなる。

それでいいし、
そうじゃなきゃならない。

だからね……

『この前のことなんだけど、やっぱりジョングク君とは付き合うとか好きになるとか、できそうにありません。ごめんなさい。』

JK「ですよね。そんな気がしてました。」

仕事を理由にするのは失礼にあたると重々承知してるけど、仕事が無ければYESだと言っていたであろう事も事実だった。

JK「Aヌナは真面目だから、仕方ないですね。」

一生懸命納得しようとしてくれる姿に、なんだか私が泣きそうになった。

でもグクペンである事も、あなたに惹かれない理由がないような事を言っていたのも、嘘じゃなくて本心だった。

それがもしも思わせ振りだと捉えられていたら、それこそ謝りたい。

JK「嬉しかったですよ？ありがとうございます。じゃあ、僕リハーサル行ってきますね。」

ジョングク君のヘアメイクを最後にして、ようやくなれた二人きりの時に返事をした。

これからまたいつ二人きりになれるか分からなかったから、ステージ前に言わなくちゃいけなかった事を許して欲しい。

何から何まで自分勝手だった。

______________________________