【BTS】ユンギヒョンがご乱心じゃ！ (ページ27)

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27.うつけの願い YG side ページ27

※YG side

YG「聞くところによるとソンドゥク先生、セジンヒョンと同等の権利を持った地位になられたとか。」

( てか俺まじ誰だよ。 )

そうさ、韓国は年功序列万歳！

上下関係万歳！

地位と富と名声万歳！

目上の方は敬わなければならない。

( そうだよ、その手があったじゃん。 )

程よい距離感を生み出す敬語で、さり気なくAヌナとの関係からフェードアウトすれば良い。

『そんな、改まってやめてくださいよ。敬語もなんだかくすぐったいのでいつも通りでお願いします。』

YG「そもそもAヌナは年上ですし。」

ボーダーラインをしっかり引き直そう。

これ以上のめり込まないように。

伝える前に呆気なく散った恋だと、あの時すげー好きだったんだと、いつかAヌナを自虐ネタでまた笑わす事ができるぐらいに。

『役職を頂きましたが、オリエンテーションも終わりましたし、またほぼ現場にいるのでそんなに変わりませんよ。』

YG「そうですか。僕としてもやはりAヌナの腕を信頼していますので、ヘアメイクを担当し続けていただけるのは助かります。」

『ありがとうございます。』

これは本当の気持ちだった。

誰かの彼女になろうと、果てしなく気まずかろうと、やっぱり俺のヘアメイクはずっとAヌナにお願いしたいんだよ。

YG「言いそびれてしまいましたが、先日は失礼な態度を取ってしまい、申し訳ありませんでした。」

ずっと謝りたかった。

大人げない態度だったと。

大人しく逃げるように引き返した、あの時の俺が申し訳なかった。

( 誠意ある謝罪を…… )

『いえ、とんでもないです。私こそ、見苦しい姿をお見せしてすみませんでした。』

Aヌナが見苦しいことなんて無い。

ただ、俺以外に顔を赤くして女を見せるヌナを見たくはなかっただけだ。

ただの嫉妬なんだ。

気にしないで欲しい。

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