【BTS】ユンギヒョンがご乱心じゃ！ (ページ3)

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3.憧れの人 JK side ページ3

※JK side

若くして、僕らの専属メイクに大抜擢されたAヌナが来て一年。

音楽以外の全てに対して、普段は無気力無表情無関心の三拍子が揃ったクールなユンギヒョンが、この一年間に色々な変化を遂げた事に対して、気付いた者は少ない。

カムバック直前の三日間だけ密着取材することになった取材記者が、取材の合間にプライベートな質問を投げかける。

記者「それではズバリ、SUGAさんの好きな女性のタイプは？」

Aヌナが来てからAヌナに関することだけ、
ユンギヒョンの表情が柔らかくなったことを僕は気付いていた。

( あ、困ってる困ってる。 )

眉間にシワを寄せて困った顔をするものだから、見てて本当に面白い。

一生懸命考えているのを邪魔しないように、Aヌナはユンギヒョンの様子を見ながらメイクを進める。

この手の質問はユンギヒョンにとって苦手な質問だったのは昔からで、でも今はその本人を目の前にしてユンギヒョンがどんな答え方をするのか、僕には大変興味深かった。

はい、楽しんでます。

冗談はさておき、Aヌナは僕にとっても絵に書いたような理想的な人だ。

だからユンギヒョンの変化にも人一倍気付けたのかも知れないけど、ユンギヒョンも僕も、Aヌナとどうにかなろうなんて思ってなかった……と思う。

ユンギヒョンのことだから、色々考えて制御してるみたいだし。

ただ僕はと言うと、最近Aヌナとユンギヒョンとの距離感が前より近くなってる気がして、自分でも無意識の内に焦っていた。

少し離れた場所でボソボソ話すユンギヒョンの声はあまり聞き取れなかったが、記者が立ち上がって僕の所に来た後に、Aヌナが顔を赤くしてユンギヒョンと見つめ合っていたのを、僕は見逃せなかったのだから……

記者「では、黄金マンネのジョングク君の好きな女性のタイプはどんな方ですか？」

憧れに近い感情だと思っていただけに、目の前の光景をショックだと感じてしまったということは、僕の中で矛盾が生じていたことを表していた。

そんな事を考えながらインタビューを適当に答えている間に、ジミンヒョンとテヒョンヒョンが隣に来て騒ぎ始める。

JK「タイプですか、そうですねぇ。」

TH「なになにー？」

JM「気になる気になるー！」

JK「ちょっとヒョン達うるさい。」

ワーワーうるさいヒョン達を横目に、Aヌナの特徴を具体的に挙げてみた。