零次試験(1) ページ3
サバン市
某定食屋の店内にて
蒸し暑い店内の中、長袖長ズボンなのに汗ひとつかいていない紺の眼の男が１人。
──────────────
──────────────────
「いらっしぇーい！！御注文は―――？」
『ステーキ定食』
「焼き方は？」
『弱火でじっくり』
「あいよー」
「お客さん。奥の席へどうぞー」
『ありがとうございます！』
女性店員について行くと、ステーキ定食の乗ったテーブル席に着いた。
入ると部屋が急に下がった気がしたが、音からしてエレベーターだろう。
作ってくれた人には申し訳ないが、お腹は空いていないため食べないでおく。
──────────────
──────────────────
少しするとチーンと音が鳴って扉が開く。
エレベーターから出て周りを見渡すと6,70人くらいの人が集まっていた。
『まだあんまり来てないみたいだね…』
受付で６５番のプレートを受け取り胸につける。
周りを見渡すと傷だらけの人や何やらの達人らしき人、ピエロまで居る。
このままここに居るのも悪いと思い、今いる人を観察しながら部屋の隅へ移動する。
途中ボクを観察するような視線がたくさんあったが総無視だ。
隅に座るが暇なので強そうなやつの観察をすることにする。
―――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――
ある程度人数が集まってきた頃、
「よっ。オレはトンパ。よろしく」
『………よろしく』
１６番のプレートを持った男―――――トンパが近づいてきた。
ﾄﾝﾊﾟ「新顔だね君」
『分かるの？』
ﾄﾝﾊﾟ「まーね！なにしろオレ１０歳からもう３５回もテスト受けてるから。まぁ試験のベテランってわけだよ」
『……自慢することじゃないよね？』
ﾄﾝﾊﾟ「うぐっ」
『…で、トンパさんは何しに来たの？』
ﾄﾝﾊﾟ「おっと、そうだ」
そう言ってトンパが出したのは２本のジュースだった。
ﾄﾝﾊﾟ「お近づきの印だ。飲みなよ。お互いの健闘を祈ってカンパイだ」
『有難う。でも、今は喉乾いて無いからあとで飲むね』
ﾄﾝﾊﾟ「あ、あぁ。じゃぁオレはもう行くから何かあったら相談してくれよ」
そう言ってトンパは去っていく。
→
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 95人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雫 - とても面白いです！ヒソカ落ちの男主とか僕得すぎるので////無理をしない程度に更新頑張って下さい！楽しみにしてます！ (2020年9月21日 12時) (
レス) id: 74fadad577 (このIDを非表示/違反報告)
真輝(プロフ) - コメありがとうございます！！続きを待っていて下さるなんて有難い限りです(；///；)誤字報告ありがとうございます！！！試験管ごっこって何でしょうね（笑） (2017年3月28日 4時) (レス) id: 39bfcb2505 (このIDを非表示/違反報告)
物部(プロフ) - とても面白いです。続き楽しみにしてます！“試験官ごっこ”が“試験管ごっこ”になっていますよ。 (2017年3月27日 8時) (レス) id: fcc84377d6 (このIDを非表示/違反報告)
真輝(プロフ) - くるやんさん» まだ話の数少ないのに( ；∀；)ありがとうございます！！これからもじゃんじゃん上げて行こうと思うのでよろしくお願いします！(^J^)ﾉｼ (2016年9月24日 23時) (レス) id: 134f002464 (このIDを非表示/違反報告)
くるやん(プロフ) - とても面白いです\(//∇//)\更新頑張ってください(*´∀｀*) (2016年9月24日 21時) (レス) id: e61785f723 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：真輝 | 作成日時：2016年9月13日 17時
