はぐ魔のあの子 。【d!】

11. 荷物 ページ11

「 ね 、？ 不破くんとあたしとまだ飲みたいでしょ 〜 、？」

飲みたい 、と言う割にはお盛んな様子で 俺の腕に思い切り擦り付き 豊満な胸を押し付けてくる 。

嫌いじゃ無いが 好みでもない奴にやられた所で誘惑所か迷惑でしか無いな 。


「せやせや！まだ夜はこれからやでぇー？ な 、？しゃおちゃんっ 」



大先生は之から一発 、或いは二発此奴らとキメる予定らしいので 引き止めるような素振りを見せ 、ホテルへ連れ込むらしい 。

良くもまあそんな気力がある物だ 。羨ましい



「 ごめんなあ、俺はちょい仕事があんねん 〜〜 。大先生が朝まで付き合ってくれるらしいで 、？ 」

「 えっ 、ちょ 、シャオちゃん ！？」


打ち合わせでは俺も付き合う予定だった為 驚愕の視線を向けられるが 気にも留めない 。

エーミールの腕を掴み 、「 じゃあまた飲もうな〜？ 」 と愛想笑いを投げ 名残惜しそうに俺を見詰める女共に 背を向ける 。


と 。


「 あの 、藤宮さんどないします？ 」

「 あ 」


エーミールの声に振り返り 、だらりと椅子に倒れ込む藤宮の姿を捉える 。

安らかな寝息を立て 、口端からは涎が垂れている 。何ともだらしない 。

大先生は何故此奴を呼んだのか 。

そう思考していた事が伝わったのか 、へなへなと千鳥足で 少し離れた位置にいる俺に大先生が近付いてきた 。


「 流石に1人で3人は明日支障出るわ！ 、残念やけど今日の所はA諦めよか 。エーミール 、連れて帰ったれや 」



ずしり 、酒臭い青色が俺の背中に伸し掛り 、耳元で囁かれると 寒気が遅い来 、鳥肌が立った 。

此奴 、抱く気だったらしい 。


「 そうして差し上げたい所何ですが 、ちょっと飲み過ぎてしもうた見たいで ··· 。体調が優れないので 、お願いしても宜しいですか ··· ？」

「 うそやろ 、嫌やで俺 。」


思わず顔を歪め 、首を振る 。さっさと帰りたいと言うのに お荷物だなんて御免だ 。

けれど 否定して置いて何だが 此処で顔色の悪いエーミールに無理をさせるのも 放置して帰るのも 後の上からの圧が怖い 。

どうしようかと唸って居ると 、後ろの女達からの視線が刺さる 。此奴らの視線を浴びながらあれこれ唸るのも面倒だ 。

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