光る涙 ページ6
(hokuto side)
「あ...ありがとう、ございます。えっと、お礼...」
下を向きながら、そう答えた彼女。
俺よりも少しだけ年上だろうか。
落ち着いたきれいな声。
だけど、ふと俺の方に向いた顔には、
涙が光っていて、キュッと喉の奥がなった気がした。
涙を拭いてくださいなんて、
セリフでも言ったことないわ、と思いながら
自然とハンカチを取り出して渡してた。
なんかありました?なんて
初対面の男に言われても、だよ。
自分でもバクバクと心臓の音が聴こえる。
だけど、そうやって頭では冷静に考えていた。
「いや...あの...すいません。」
そうやって謝る彼女。
そりゃそうだ、怪しいもんな、俺。
『...俺で良かったら聞きます...けど。そこ、座りません?』
なんてこと言ってんだ。
だけど、話を聞いてあげたい、って
そう思ったんだ。
Aと控えめに名乗ってくれた彼女に
ホッと胸を撫で下ろした。
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ユウ(プロフ) - chiiiさん» コメントと、とても嬉しい言葉ありがとうございます。ゆっくり更新にはなりますが、お付き合い頂けたら嬉しいです。 (2021年3月9日 2時) (レス) id: 5c9c115c79 (このIDを非表示/違反報告)
chiii(プロフ) - お話一気に読みました!更新、楽しみにしてます。 (2021年3月7日 22時) (レス) id: 461d1077d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユウ | 作成日時:2021年2月24日 17時