君の目 ページ26
北斗くんは、静かに私の話を聞いてくれた。
少しだけ、いや、どう考えても重い話だったと思う。
年上の女の、ましてや知り合ったばかりの人のこんな話聞きたくないだろう。
なのに、少しだけ見えた北斗くんの目は、純粋に話を聞いてくれていることを私に教えた。
だからだろうか。
友達だと言われて、何故か分からないけど少しだけ安心してしまった私がいた。
家に着いて、ベッドに寝転ぶ。
酔いもすっかり覚めて、北斗くんに言われた言葉をぼんやり思い出した。
『...Aさんが、泣いてるの見てるから。いつでも、電話してきて。』
そう言ってくれた北斗くん。本当にびっくりした。
何で、知り合ったばかりの私にここまで言ってくれるんだろう。
ーピコンー
[A、帰っちゃってごめんね。少し落ち着いたら、会えないかな。]
彼からのメッセージだった。
これだけの言葉だけど、彼からの連絡に嬉しくなる単純な私。
早く会いたい。
早く会って、彼の気持ちも自分の想いも、もう一度確かめたかった。
ーピコンー
[北斗です。さっきは、Aさんに会えて嬉しかった。何かあったらいつでも言ってきてね。]
新しくアプリに追加された松村北斗という名前。
そっか。電話番号分かったら、メッセージ送れるもんね。
ありがとう、と一言返し、いつの間にか眠っていた。
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ユウ(プロフ) - chiiiさん» コメントと、とても嬉しい言葉ありがとうございます。ゆっくり更新にはなりますが、お付き合い頂けたら嬉しいです。 (2021年3月9日 2時) (
レス) id: 5c9c115c79 (このIDを非表示/違反報告)
chiii(プロフ) - お話一気に読みました！更新、楽しみにしてます。 (2021年3月7日 22時) (レス) id: 461d1077d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユウ | 作成日時：2021年2月24日 17時
