氷の音 ページ13
真衣「お疲れ！...A、なんかあった？彼氏とはどう？」
「なんかさ、どうなるだろうと思って。結婚とかも考えてるけど、あんまり上手く行ってない気がしてて。」
乾いた笑いが出てくる。
真衣「そうなの？でも、同棲するとか言ってなかった？」
「そうなんだけどね...会えてないんだよね。ドタキャンもされるしさ。」
静かな雰囲気が気に入ってよく来ているお店。グラスに入った氷がカランと音を立てて、響いた。
真衣「...浮気、なんてことはないよね？...結婚とか焦る気持ちも分かるよ？でも、Aがしんどいなら、一回考えてみたら？」
真衣は、包み隠すことなくストレートに言葉を伝えてくれるところが好き。
「うん...でも、2年も付き合ってて、結婚も考えてるのは彼が好きだから。...正直、簡単に別れるとか考えられない...」
真衣「そうだよね...うん、とりあえず、今日は飲も！付き合うよ！」
「...ありがとう、真衣。」
あれから、愚痴も聞いてもらって、なんか少しだけスッキリした。
駅前で真衣と別れて、電車に乗り込む。
目を閉じたら、
お酒が回ったような気がして、ふわふわした。
週末に会えないか、彼に連絡してみよう。
不安な気持ちはあるけど、会いたい。
不安なのに、こんなことを考えてるんだよ。
やっぱり簡単に離れるなんて答えは、
出せないような気がする。
先週の金曜日に、松村さんに会って
連絡先を渡されたことなんて
すっかり頭から消えてた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 382人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユウ(プロフ) - chiiiさん» コメントと、とても嬉しい言葉ありがとうございます。ゆっくり更新にはなりますが、お付き合い頂けたら嬉しいです。 (2021年3月9日 2時) (
レス) id: 5c9c115c79 (このIDを非表示/違反報告)
chiii(プロフ) - お話一気に読みました！更新、楽しみにしてます。 (2021年3月7日 22時) (レス) id: 461d1077d7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ユウ | 作成日時：2021年2月24日 17時
