Love in the Darkness (ページ8)

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堀夏くんと不思議な関係になっても、今まで通りに日常は過ぎていく。

俺が颯太を好きなことも何もかも変わらないまま。

「今日は？」

「…行きます」

普通にメンバー同士として接しながら、時々どちらからともなく予定を合わせて。

今日は堀夏くんからだった。
いつも俺が颯太の事で落ち込んだり傷ついている時に良いタイミングで声をかけてくれる。

偶然なのかわからないけれど、実はそれに凄く救われていた。

「なんでいつもこんなにタイミング良いんですか？」

もはやいつもの場所になってしまったホテル。
なんとなく颯太の話題に繋がりそうな話は避けていたから聞いたことなかったけれど、ずっと気になっていたこと。

堀夏くんは少し眉を上げて困ったような顔をした。

「お前わかりやすいじゃん」

「そうですか？」

「うん、何かあったんだなってすぐわかる」

そう言いながら柔らかい手付きで髪を撫でられて「今日だってそうでしょ？」と囁かれる。

堀夏くんの甘い声や表情を自分はもうたくさん知ってしまっているけれど未だに慣れなくて、目をそらしながら小さく頷いた。