過保護【rtrt】* ページ8
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「危ないからいいよ、俺がやる」
そう言って、私の手からトングを奪い肉を焼き始めたのは、私の恋人であるレトくん。ご覧の通り、彼はものすごく過保護だ。
付き合いたての頃は、何だかお姫様扱いをされているようで嬉しかった。しかし最近過保護はどんどん加速し、正直言ってめんどくさくなってきた。
翌朝、いつものように寝坊助のレトくんのため朝食を作る。包丁で野菜を切っていると、突然横から声がした。
「おはよ」
「わっ、」
振り返るといつもはぐーすか寝ているはずのレトくんがいて、私は驚いたあまり包丁で自分の指を軽く切ってしまった。
場所が悪かったのか、溢れ出てくる血。それを見たレトくんは顔が真っ青になり、ヒステリックに叫び始めた。
「ど、どうしよう？！Aちゃんが、死んじゃうっ」
「お、落ち着いてレトくん！こんなので死なないから！！！」
ハッと我に返ったレトくんは、救急箱から絆創膏を取り出し私の指に貼ってくれた。
「…Aちゃん、キッチンに入るの禁止」
「え？」
「なんで今まで気にしてこなかったんだろう…キッチンなんて包丁もコンロも何もかも危ないのに……」
お昼は近くのファミレスに、夕飯も出前を取り、その日はキッチンに立ち入ることはなかった。
次の日の朝も、いつものように朝食を作るためにキッチンへ向かった。しかし包丁からフライパンまでも、キッチンから綺麗さっぱり無くなっていた。料理など出来るはずもなく立ち尽くしていると、レトくんがまた珍しく起きてきて私に言った。
「おはよう。そんなところに突っ立ってどうしたの？」
「ね、ねぇ……フライパンとかはどこに行ったの？」
「あぁ、全部捨てたよ。Aちゃんを傷付けるものは、この家から全て無くしたから安心して暮らせるね」
曇りのない笑顔に、背筋がゾッとした。レトくんの、何かがおかしい。
「あとさ、外も危険だらけだし、今日からはずっと俺と家の中で過ごそう？」
「なにいって……」
「Aちゃんを守るためだよ」
玄関の鍵が閉まる音が聞こえた気がした。私は一生、この家から出られないとでも言うように。
「Aちゃんを傷付けようとするのは、例えAちゃんでも許さないよ」
一瞬脳裏に浮かんだ舌を噛み切ってしまおうかという考えは、レトくんの貪るようなキスによって掻き消される。
「死ぬまで、ずーっと一緒だよ♡」
必死に酸素を吸う私の頭上から、甘ったるい声がした。
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いちご丸 - 素敵..本当に素敵です！特にうっしーの話がグッと来ました..!大好きです。 (1月4日 1時) (
レス) @page4 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
なみの - キャラ崩壊が全然無くて実況者様一人一人の魅力が伝わってきました！とっても面白かったです( ＾∀＾) (12月27日 22時) (レス) @page8 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
ふゆこ(プロフ) - 私もドームイベ行きました！！最高すぎましたね！！！！共有したい気持ちがわかりすぎて思わずコメントしてしまいました♩これからも楽しみにしてます！ (6月3日 23時) (レス) @page7 id: fe6b1e796f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆ。 | 作成日時：2023年4月29日 23時
