夢の景色【ky】 ページ7
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2023年6月1日、東京ドーム。
関係者席から夢のような景色を見させてもらったあと、私はそのまま帰宅した。スタッフさんに言えば楽屋に行くことは可能だったかもしれないけど、気持ち的に今日のキヨにはちょっと会えそうになかった。
あんなにたくさんの人に愛されて、5万人の前でも堂々としてて……何よりもカッコよすぎたんだもん。
電車の中でキヨから「帰っちゃった？」と連絡が来たので、「迷惑かなと思って帰っちゃった！皆さんでゆっくり楽しんで！」と返す。今の駅で降りた綺麗なお姉さんも、カバンにキヨ猫のキーホルダーを付けていた。
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家に帰ってきて、キヨに貰ったグッズのショルダーバッグを大事に棚に置く。お揃いのTシャツと赤い靴下を洗濯機に入れて、涙でよれた化粧を落とした。
久しぶりのイベント参加で少し疲れてしまった。濡れた髪の毛もそのままに、ベッドに寝転ぶ。だけど頭から離れないステージ上のキヨが、私を中々寝かせてくれなかった。
新曲を聞いたり、いつもの実況を流したりしてみても効果はない。仕方なく起き上がり半乾きの髪をドライヤーで乾かしていると、玄関の扉が開く音がした。
「あれ？早くない？」
「なんだ……別に体調悪いとかじゃないのか」
酷く焦った様子のキヨが、髪を乾かしている私の前で崩れ落ちた。よくよく顔を見てみればお化粧が落とされてなくて、ドキッとしてしまった。
「ご、ごめん……もしかして私のせいで打ち上げ行かなかったの……？」
「いや、それは俺の意思だから気にすんな。でもなんで楽屋来なかったんだよ。体調悪いのかと思った」
ステージの上のキヨがカッコよすぎて近くで見るのが怖かった、なんて言ったら怒られるかな。いや、嘘ついた方が怒られる。
「今日のキヨが……カッコよすぎて……なんか、至近距離で見るのが怖かったというか……」
「はぁ？なんだよそれ」
そう言いつつ、キヨの口角が見る見るうちに上がっていく。恥ずかしくなって顔を逸らすと、キヨの腕がこちらに伸びてきて捕まった。
「惚れ直しちゃった？」
キヨの腕の中でコクコクと頷く。普通な私が彼の恋人でいていいのかな、なんてさっきまでの不安な気持ちが、キヨの温もりに溶かされて消えていく。
「よし、Aも打ち上げ行くぞ」
「ええっ、ちょ！」
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ドーム行ってきました。衣装も濃いめのメイクも何もかもが良すぎてどうしましょうって感じです。この気持ちを共有したかった！！！！！
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いちご丸 - 素敵..本当に素敵です！特にうっしーの話がグッと来ました..!大好きです。 (1月4日 1時) (
レス) @page4 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
なみの - キャラ崩壊が全然無くて実況者様一人一人の魅力が伝わってきました！とっても面白かったです( ＾∀＾) (12月27日 22時) (レス) @page8 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
ふゆこ(プロフ) - 私もドームイベ行きました！！最高すぎましたね！！！！共有したい気持ちがわかりすぎて思わずコメントしてしまいました♩これからも楽しみにしてます！ (6月3日 23時) (レス) @page7 id: fe6b1e796f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆ。 | 作成日時：2023年4月29日 23時
