死神【uszw】 ページ2
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「俺は死神だ。あんたの死が近いから現れた」
「へぇ」
「それだけかよ」
朝起きると、メガネにスーツの会社員みたいな男の人がいた。だけど彼は死神と確かに言った。
「怖くないのかよ。普通、死神が現れたら泣き喚くもんだぜ」
「怖くないよ。むしろ……いや、何でもない。短い間だけどよろしくね」
そろそろ、この散らかった部屋も少しは片付けようかな。次に私の部屋を訪れる人のためにも。
「ねぇ死神さん、片付け手伝ってくんない？」
「はぁ？なんで俺まで」
「居候するんだったら手伝いくらいしてよ」
「俺は居候じゃねぇ。食費も寝床もいらねぇんだぞ」
ガミガミうるさい死神さんに、ゴミ袋を投げ付けた。反射神経はいいのか、キャッチした死神さんに今度は空のペットボトルを投げると、嫌々ながらも片付けを手伝ってくれるようだ。
「なんでこんな汚ねぇんだよ」
「うるさいなぁ。忙しくて片付ける気がおきなかったの」
「全く忙しそうには見えねぇけどな」
「仕事してるし！」
ホコリを被り始めたスーツは見なかったことにして、死神さんに溜まった書類の山を押し付けた。
「これ、縛っといて」
「仕事で使わねぇの？プレゼンの資料とかあるけど」
「もう終わったやつだからいーの」
もう、使うことはないから。もう、見たくないから、早く捨てたい。
「そういえばさ、死神さんって名前あるの？」
「ない。番号で呼ばれてるから」
「ふーん。じゃあ私が名前付けてあげるよ！」
溜まりに溜まった食器を洗いながら、何がいいかと考える。ちょうど洗っていた牛柄のマグカップが目に入った。
「うし……うっしー！でどう？」
「俺は何でもいい。あんたが呼びやすいように呼びな」
「うっしー…うん、いい感じ」
我ながらいい名付けだと思う。何度もうっしーうっしーと呼んでいると、うるさいと一蹴されてしまった。
「そういえばさ、私って何日後に死ぬの？」
「それは言えない」
部屋の床が見えてきて、そろそろ休憩することにした。ホコリを被っていたコーヒーメーカーをちゃんと洗って、久々にコーヒーを入れた。死神さんも、コーヒーは飲めるらしい。
「分かっちまったら、何とか避けようとするだろ？交通事故とか、家から出なきゃ避けられる」
「確かに……ちなみに死因は知ってるの？」
「死因は教えて貰えないことが多い。特に子供や若者が死ぬときはな」
「じゃあ、私のも知らないんだ」
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いちご丸 - 素敵..本当に素敵です！特にうっしーの話がグッと来ました..!大好きです。 (1月4日 1時) (
レス) @page4 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
なみの - キャラ崩壊が全然無くて実況者様一人一人の魅力が伝わってきました！とっても面白かったです( ＾∀＾) (12月27日 22時) (レス) @page8 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
ふゆこ(プロフ) - 私もドームイベ行きました！！最高すぎましたね！！！！共有したい気持ちがわかりすぎて思わずコメントしてしまいました♩これからも楽しみにしてます！ (6月3日 23時) (レス) @page7 id: fe6b1e796f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆ。 | 作成日時：2023年4月29日 23時
