87 ファイアードラゴン戦1 ページ43
[ファイアードラゴン戦]
ホイッスルが天高く鳴り響く。
まずどんなタクティクスを仕掛けてくるのかを見極めなければならない。フォワードを見ながらあの3人の動きを常に捉える。
近くに居た南雲にピッタリマークする。
当の本人はそれに苛立ったようで強く舌打ちをした。
涼野と合わせてはいけない、あの技を打たれれば点が入ってしまう。
その間にボールを進めてくれており、基山君がシュートを打ち込んだ。
防がれたものの、こちらは追い風だ。
「3人とも、上がりなさい！」
「…ッ」
相手の指示で南雲は駆け上がる。
こちらが追い掛けるもそのまま突破されてしまった。
「＿ゴッドノウズ！」
「ムゲン・ザッ・ハンド！」
突然羽が生え、浮かび上がった技は立向居君がガッチリ抑えた。
一先ファイアブリザードではなくて安心した。
性格上亜風炉は連携技を打たなそうだ。
ならやはりマークしなければならないのは南雲と涼野か。
…チェ・チャンスウも強力な技を持っていたら？
1人を徹底的にマークするだけでは駄目だ、全体を見て動かないと。
試合再開、上手くパスが繋がらない。
＿しまった、あの2人がノーマーク！
「スノーエンジェル」
吹雪君が新必殺技でこちらまで戻って来てくれていた。
アイスグラウンドよりも上からの衝撃が加わった事でより下からの攻撃力も上がった、凄い！
ただフォワードに負担を掛け過ぎた。
やはり私はマークに専念するべきか。
土方君が上がった、連携技か！
すぐ近くの4番の前に立ち、道を開けた。
土方君の右足で打ったシュートに合わせて吹雪君が駆け上がる。やがて追い付き、吹雪君が水平に力強く蹴った事で、追い抜いた。
「「サンダービースト！」」
相手の技も虚しく、触れた瞬間ゴールネットが揺れた。先制点に安心し、笑みが溢れる。
特に苦戦も無く前半を終えられそう、再開のホイッスルを聞きながら考えれば、相手が一箇所に集まりだす。
土方先輩の前に3、吹雪君の後ろに…何人だ…？
マークしなければ。そう思えば最後。
あっという間に2人は囲まれ、相手はグルグルと回り始めた。
「パーフェクトゾーンプレス！」
先制点を取られたのに笑みを見せたチェ・チャンスウを私は見逃さなかった。
88 ファイアードラゴン戦2→←86 初のスタメン、初のベンチ
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ビジュ(プロフ) - ほうじ茶さん» コメントありがとうございます！不定期更新となってしまいますが、ほうじ茶さんのご期待に応えるためにも少しずつ更新していけるように頑張りたいです(◍•ᴗ•◍) (2月29日 23時) (
レス) id: 529a911b17 (このIDを非表示/違反報告)
ほうじ茶 - めっちゃ面白いです！！続き待ってます！！ (2月29日 20時) (レス) id: 47dba8b665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ビジュ | 作成日時：2024年1月15日 23時
