47 必殺技までのタイムリミット ページ3
「新必殺技？」
「世界大会を勝ち進むには、より強力な必殺技が必要だ。」
鬼道君が1つ案を挙げた。それは勝ち抜くための案。確かに、毎試合ギリギリの勝利でドキドキする中プレーするのは少し気が乗らない。
「風丸、お前が綱海を抜こうと来た時のこと覚えているか。」
「それから吹雪と土方。2人には連携必殺技のシュートを習得してもらいたい。」
「最後にA。」
「…ん、ぅ、うん。」
鬼道君の話に耳を傾けながら、ご飯を大量に口の中に詰め込んでいたお陰で、喉に突っ掛かった。必死に水を飲み干せば、鬼道君の視線が刺さった。
「…カタール戦の時、強風が吹いていただろう。
あれを必殺技に応用できれば、より守備力も増すだろう。」
「確かに！俺もあれに飛ばされそうだった！」
鬼道君と木暮君の話を聞いて、なるほどと声を漏らす。必殺技はそんなに簡単にできるものじゃないよ。
「…分かった、頑張って完成させるね。」
一度思った事を、スパゲッティと一緒に飲み込んだ。
＿
前回は突然風のような物が吹いて、敵を飛ばした。試しに足を振り下ろしても少しジーンとした感覚が走るだけだ。吹雪君と考えたイメージも活用したい。
線香花火をしている時に風が吹いたら？すぐに火が消える、最悪の相性だ。
…いや、どっちも強かったら。
周りを大きく巻き込むような大きな花火が上がれば。
全てを飲み込む強風、竜巻が襲ってくれば。
そう思考を巡らせ、何となくピンときたものの、上手くイメージから技にすることが出来なかった。
夜、目を凝らせば綺麗な星が見えた。
ここ最近は惑星が見えるって聞いた。
…水金地火木土天海冥。
冥王星って今惑星なのか。そもそも何の惑星が見えのか。指をゆっくり折りながら、うろ覚えの惑星の種類を何度も唱えていると、その人の足音が耳に届いた。
「基山君。これで良かった？ドリンクとタオル用意しただけだけど。」
「うん、ありがとう。必殺技で忙しいのにごめんね。」
以前基山君に誘われた事をただ淡々とこなした。
それもドリンク等を準備するだけだ。一見楽そうだが、何度も往復して大変だった。
この倍以上をマネージャーがと思えば、感謝してもし切れない。
「…ねぇ、緑川君ってもうすぐ来るの？」
「ううん、20分ぐらい掛かるって。」
「そっか。じゃあ…それまで私とパス練しようよ。」
彼の緑色の目が意外と言って照らされる。
緑色は木星だったか。
そんな関係のないことを考えながら、基山君に軽くボールを渡した。
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ビジュ(プロフ) - ほうじ茶さん» コメントありがとうございます！不定期更新となってしまいますが、ほうじ茶さんのご期待に応えるためにも少しずつ更新していけるように頑張りたいです(◍•ᴗ•◍) (2月29日 23時) (
レス) id: 529a911b17 (このIDを非表示/違反報告)
ほうじ茶 - めっちゃ面白いです！！続き待ってます！！ (2月29日 20時) (レス) id: 47dba8b665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ビジュ | 作成日時：2024年1月15日 23時
