残念至極十年前の君へ【イナイレ】 (ページ16)

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14　研究と果たし状と早起きページ16

私はその長かったに入ったことが無かったが、日本代表のスタートラインはみんなと同じだ。
「やってやろうぜ。
俺達はイナズマジャパンだ！」
円堂君の言葉に拳を突き上げる。

やってやる、ここまで来たのなら。
もう諦めたくない。日本に私の名を轟かせ、みんなに見てもらいたい、認めてもらいたい。
もう一度、ちゃんとサッカーやるんだ。

＿＿＿
十年前の君へ
本当にサッ×ーを×××いまし×か。
＿＿＿

日本代表は合宿となる。
女子である私はマネージャー達の近くに配置された。修学旅行みたいで内心心を踊らせていた。

まずは食堂でご飯を食べなきゃ。
早歩きで食堂へ向かうと壁山君がもう居た。

は、早い。
正直私は体力に全く自信がない。
まず筋肉を付けるならご飯を沢山食べないと。壁山君はディフェンダーとして恵まれた体型をしている。流石にここまで大きくなりたいとは思わないが、どんなものを食べてるのか聞いてみないと。

「おはよう、壁山君。」
「おはようございますッス！
確かAさんですスよね。女子で代表なんて凄
いっスね。」
「ありがとう。…突然だけど、壁山君体大きいよね。いつもどんなもの食べてるの？」
「好きな物を沢山食べてるっス。そうすれば自然とこうなるっスよ。」

な、なるほどと内心疑心暗鬼で答えた。
今日は彼の隣でご飯を食べて研究しよう。
少しするとゾロゾロと人が来た。
早く起きると挨拶できるから気持ちが良いし、仲良くなれるかもしれない。
明日から壁山君に負けないくらい早く来よう。

大きな体でよく見えなかったが、壁山君の隣には緑川君が座っていた。

「あ、Aさん！早いね！
Aさんも壁山に挑むの？」
「挑むというより…け、研究？」
「そっか！お互い頑張ろう！にしても早起きっていいよね、早起きは三文の徳ってね！」

やっぱり彼があのレーゼとは思えない、爽やかな青年が第一印象だ。
そうか、彼は壁山君と大食い対決か。研究の対象にされて対戦を挑まれる壁山くん。恐るべし。

先程ご飯が来て一緒にご飯を食べ始めた。
最初の方こそ二人と同じくらいのペースで食べれたものの、箸が止まってしまう。
緑川君の方を見ると、彼はペースを落としつつも、しっかり食らいついている。

私はご飯をよく食べる方だが、格上はこの世に沢山居るのだとしみじみ感じる。
二人がおかわりをしたところで、私はギリギリで完食し、ギブアップをした。