あの時の真相 ページ43
『この度はこちら側の不備によりこのような事態になってしまい、本当に申し訳なかった』
私はそう言って頭を下げた
gr「…………頭を上げてくれ」
『……』
周りを見てみると、困惑している者、私が述べた謝罪の意味を考えている者、こちらを見つめている者など様々だった。
gr「……説明をしてくれ」
『…………順を追って話す
まず、
君たちは“転生者”。合っているか？』
ざわざわと聞こえてくる話し声を無視して、
『君たちは前世、Ⅾ国の幹部だった。
しかし、敵国が魔法を使用してきたことによって、Ⅾ国は敗北。
……君たちは、処刑された』
gr「ッ…………」
『しかし、処刑の時に死んだと思ったら転生していた。そして前世での仲間と再会した。』
tn「……どうして詳しく知っている」
『………それは、
私が君たちを転生させた張本人だからだ』
os「へ？」
『私は、君たちが言う………｛最高神｝というものに当たる存在だ
本来ならば、私が説明することではないのだが……
嘘だと思っても聞いてくれ。』
そもそも、この世界には
魔法なんてものは存在しなかったはずだった
魔法は、神や天使、悪魔の中だけの存在だった
魔法が人間に知れ渡ってしまうと運命が大きく変わり
我々が世界を管理出来なくなってしまうおそれがあった
そのため、
天界と魔界共通の決まり「人間に魔法の存在を教えない」
というものが出来た
この決まりを破った者は
たとえそれが最高神だったとしても
たとえそれが魔界を統べる魔王だったとしても
極刑に処される
しかし、ある人物がこれを破った
……もう察している奴もいるだろうが、
「ある人物」とは
君たちの敵国に魔法を教えた人物だ
そいつは天界にいた頃でも問題児だった……
おっと、話がそれたな
……もちろん、人間に魔法が知れ渡ってしまって、歴史も運命も滅茶苦茶になってしまった
え？そいつを極刑にしたのかって？
………天界も魔界も満場一致で極刑に処そうとしたさ。
だがあいつは、処刑する前に堕天……分かりやすく言うと、天界の者から人間に堕ちた
人間界で人間と関わりを持った人物に、直接天罰を下すことはできない
それこそ運命が変わり、世界のバランスが崩壊するおそれがある
私たちではもうどうすることもできない
『事態はかなり大事に、そして深刻に
……そして、もう後戻りできないような状態にまでなってしまった』
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無名のゆう。 - 莉音さん» 莉音さん、コメントありがとうございます！コメントのおかげで更新頑張れそうです！ (7月4日 22時) (
レス) id: f98c154ca8 (このIDを非表示/違反報告)
莉音 - 1番コメ！更新頑張って下さい‼ (7月2日 14時) (レス) @page39 id: b335a24c7e (このIDを非表示/違反報告)
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