□てつやside ページ25
「A、手ぇつなご」
「A、あっち見よ」
「A、これかわいいから着てみて」
「A、あのカフェ行こう休憩しよ」
「A、このパフェ美味しそうじゃない？好きでしょ？食べよ」
「A、はい、あーーん」
「A、写真とろ写真」
Aを連れ回して甘えまくる。
こんだけ我儘しても、絶対にAは俺の隣にいてくれることを嫌だって言わないし、苦笑いしながらでも、しょーがないなあって言いながらでも、ちゃんとついてきてくれる。
ずっと、それこそ物心ついた時からAは俺のお姉さんみたいだけどそうじゃない、友達なんてそんなものでもない、でも、彼女なんてそんなすぐ切れるものでもない、そんな関係。
この関係に、俺のAへの思いに、名前をつけるなんて、そんなことできないけど、でもわかってることはある。
俺のそばに、Aにはずっといてほしい。
りょうとかとしみつとか、Aを大事に思ってるのは知ってる。けど、その大事が恋愛感情かと問われると微妙だ。あいつらも俺と同じように彼女がいることなんてよくあることだし。
まあ、俺らみんな結局別れる理由は、Aを優先してしまう事とか、Aを優先できなくなる事に息苦しくなって限界が来る事とか、彼女がいるとAと距離ができてしまう事とか。
だから、りょうやとしみつにAを取られる、なんて事がないのはわかってる。きっと、彼女に、なんてそんな終わりのあるかもしれない関係になんて俺らはなれない。ならないんじゃなくて、そんな怖い関係になれないんだ。
でも、だからといって、りょうといちゃいちゃしてたり、としみつとデートしてたりしても何も思わない訳がない。
だって、いつだって俺の中の1番はAなんだから、俺だってAの中の1番になりたい。
『てつや？』
「ん？」
『不思議だと思わん？』
『ここにこーんなに人いっぱいいるじゃん。見えない世界中にも。』
『だけど、てつやの隣が1番楽しい』
『世界中に、人生の中で、いっぱい幸せはあるんだけど。』
『だけど、今が1番幸せ』
『いろんな人がいるからこそ、いろんな幸せがあるからこそ、てつやの代わりはいないなあって思う』
ああもう。このタイミングで。
きっと、Aの中で1番は俺だけじゃないかもしれない。
でも今はそんなことより
『うわちょ、いきなり抱きついてこんでここ外』
「もー、A大好き」
とりあえず、大好き。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 337人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「紅一点」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
向日葵(プロフ) - なつめさん» コメントありがとうございます！更新頑張りますヽ(・∀・)ﾉ (2018年6月3日 16時) (
レス) id: 2860bfe592 (このIDを非表示/違反報告)
なつめ - 更新いつも楽しみにしています (2018年6月2日 20時) (レス) id: a60808041c (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - ふぐさん» コメントありがとうございます！可愛くかけてるなら良かったです〜〜(^○^) (2018年5月22日 21時) (レス) id: 2860bfe592 (このIDを非表示/違反報告)
ふぐ - て/つ/や可愛いですね(o^^o) (2018年5月21日 8時) (レス) id: ca58a03f8a (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - とうふさん» コメントありがとうございます！切ないですよね〜〜甘々目指します( ；∀；) (2018年5月11日 18時) (レス) id: 2860bfe592 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひまわり | 作成日時：2018年5月6日 12時
